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Sacred Play Secret Place


 今シーズンに購入したアウターが年明けの初売りで30%オフになっていて、少しがっかりしていたのだが、先日とうとう50%オフにまで値下げされているのを見てもう笑うしかなかった(しかも自分のサイズだけ残ってる)。
 人生、そんなモンの繰り返しだけど、どうにか元気に暮らしているコネチカールです。

 前置きはこのぐらいにして。

 先日、国産エレクトロユニットmatryoshkaより12年前の楽曲である「Sacred Play Secret Place」のMVが公開された。
 12年の時を経たこの楽曲のMVがあまりにも素晴らしく、完全に心を支配されてしまったので記事として書き留めておきたい。



 matryoshkaは私の好きなアーティストの一つで、トラックメイカーのSen、ボーカルのCaluからなる2人組ユニット。ピアノやストリングスを中心にノイズ、シンセなどを用いた幻想的で美しい音色を奏で、そこに浮遊感のあるウィスパーなボーカルが加わる。聴く者を非日常の何処か遠い場所へ誘うような音楽。




 名盤である2ndアルバム「Laideronnette」収録のSacred Play Secret Placeは音源だけでも十分天に召されるような力が在ったが、この映像がプラスされることでその世界観がより可視化され、曲との結び付きが鮮烈になったと感じる。


 終末の世界を描く退廃的で美しい映像とmatryoshkaの音楽がシンクロし、これ以上ない慈しみに溢れたMVになっていると思う。まるで一つの映画のよう。

 おそらく綺麗なだけでは響かなかっただろう。朽ち果て滅びゆくものの中にある寂寞をこの作品の中に見たからこそ、自身の琴線に触れ、苦しい程に響いてきたのかもしれない。


 MVのどのシーンが何を表現しているとか、このストーリーは何を指し示しているとか、そういった考察が私は得意ではないので、具体的な文章でこの作品を語ることはできないのが悔しいが、何も考えずとにかく一度観て聴いていただきたい。
 時には非日常へ飛び、感じるままに身を委ねてみるのも悪くないはず。是非matryoshkaの持つ美しさの一端に触れて欲しい。後世に語り継がれるべき名曲だと思っているので。



 加えて新曲もリリースされたので、よければこちらも。軽やかなピアノと荘厳なストリングスに揺らぐ幻想の世界が耳から流れ込んでくる一曲。



 やはり、冬には冬が似合う音楽が至高だと感じる今日この頃。ポストロックやアンビエントを欲する時期なのかもしれませんね。

 読んでいただいた皆様ありがとうございます。今週もお疲れ様でした。

 おやすみなさい。



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