技術を上げるために必要な思考力
最近はクライアントのために
デザインや絵を起こす作業が当たり前の時代に
少しだけ戻りつつある。
クライアントの要望をヒアリングして
10秒でアイディアを組み立てて、絵に起こす。
専門学校を卒業して働き始めの時は、これが難しく
アイディアの引き出しが少なすぎるあまりに
アイディアのインプットを増やす作業を
仕事中も仕事の時間外も行っていた気がする。
今は働き方や教育現場の環境の違い、育成従事者の指導方針も
変わってきているため、一概には言えないが、
アイディアの引き出しを取り込む力や
思考力を高める基盤を作るためには
環境要因が大きいと思う。
私の場合は、優れたデザイナーの先輩や職人さんたちと関わる時間が多くて
恵まれていたと思う。
ただ環境的要因に恵まれない、クリエイターも沢山存在すると思う。
デザインのアイディア出しにも方程式があり
掛け算とプラスアルファをすることで、
アイディアはすぐに作り出すことができる。
大事なのは何を選択するか。
クライアントの希望によりマッチする選択をすること。
マッチする確率の高い“候補”の優先順位付けをすること。
サプライズをどこかに取り込むこと。
右脳と左脳をフル回転して、選択の質を高めるためには
相手の事を見て、選択することも重要なポイントである。
10秒でアイディアを組み立てて、絵に起こす。
これには絵を起こす、技術的なことも求められる。
感覚的な部分は、反復練習をすることで取り戻さないとな~・・・
無意識よりも意識した方が取り戻す感覚も早いはず。
苦手な部分や自分の癖は客観視。
技術を高めるためには思考力が大事だと思う。
“ デザイン力 ”はわかりやすい表現に見えて
アウトプットした後に見えるカタチでしかないから、
デザイン力を高めるという目標は抽象的すぎて
モチベーションを高めにくい、気がする。
ジュエリーデザイナーはアイディアを具現化するイメージの輪郭を導き出す作業が多い。
職人は技術的な要素が評価の指標に上がりやすいが、思考力が高い人ほど
結果的には技術力も高いと言える人が多いように思う。
イメージしてほしい。
孫悟空やZ戦士たちが、身体を酷使して過酷な訓練によりレベルアップする一方で
ピッコロさんはいつも宙に浮いて“ 瞑想 ”するだけで
“ちょっとだけ強くなっている”ことを。
なんでだー!?なんで強くなってんだピッコロさん!
とたまに思った。
技術を上げるために、身体に刷り込む膨大な時間や経験が必要と考える
教育現場はジュエリー業界だけに限らず、沢山存在すると思う。
人生にはそれぞれに限られた時間がある。
それは平等のようで平等ではない。
ピッコロさんの“ 思考力 ”を持ち
“ 精神と時の部屋 ”を自由に行き来できる、
そんな柔軟な発想があると面白い。
よりユニークなクリエイションを愉しむクリエイターが
しこたま現れる、時代がくると期待している。
ピッコロさんありがとう。
なんかドラゴンボールの話になっている。
UK