宿題
アフリカから帰ってきたジュクチョーは、執筆活動をしていた
「塾長、すみません
バイト先の僕が担当している生徒さんが宿題してこなくて悩んでます」
ジュクチョーはパソコンの方を向いたまま言った
「宿題は気をつけなければならない
宿題は親のためではない」
どう言うことですか?
「親が子供が勉強してるのを見ていないと不安になるからという理由で宿題を出してはいけない」
「なるほど、なんとなく分かります、でも家庭学習はしないよりするほうがいいのではないのでしょうか」
「そうとは限らない。宿題を出さない子の方がどんどん成績を伸ばし、宿題でがんじがらめの子が成績を伸ばしていないことは私がよく見てきたことだ」
確かにわかる気がした。
僕がジュクチョーの塾に通っていた時は、鬼のような宿題を出されていたこともあったが、全く出されない期間も多かった。
「メリハリが大切と言うことですか?」
「そうだ。ただし、意欲のある子にはどれだけ宿題を出してもいい。
逆に意欲が育っていない子には、注意深くしなければならない」
ジュクチョーは、コーヒーを飲むと、執筆活動を再び始めた。
僕は今日も学びを得た。
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