2021年の100冊 #12 「それから」(夏目漱石)
2021年の100冊、ジャンル問わずとにかく本を読んで勉強することを目的に開始。ログはスマホで15分で書き上げることを目標にしています。
12冊目は、夏目漱石!
達成感と絶望感
久々にゴリゴリと何日もかけて頑張って小説を読み切りました。文章はきれいで面白くて大好きなのだけど、なんせ言葉が難しく漢字が多いので、心が浮ついていると何日も同じページを上滑りしてしまうのです。
そして読み終えたら読み終えたで、救いのなさ。解説曰く、「『それから』には、それからがない」。
そう、どこへも行けない感じです。
恋愛小説です。終始、お坊ちゃんな30歳男性ニートの話なのですが、最後はふと「羅生門」で白髪をぷちぷち抜いている行き場のないお婆さんの姿が浮かんでしまうようなぞっとする感も残ります。言い過ぎかな。
「それから」のそれから
「三四郎」「それから」「門」は夏目漱石の三部作と言われており、わたしは人に勧められるまま真ん中から読んでしまったのですね。
で、「それから」のそれからは「門」がなんとなく表しているそうです。
読んでみよかな。ここまできたら。
こんな人におすすめ
・ゴリゴリ小説を読みたい人
・浮気心を共有したい人
・日本文学をひさしぶりに読みたい人
・美しい文章に興味がある人、勉強したい人
そう、30歳ニートの浮気の話です。不倫か。完全にネタバレですが裏表紙にも書いてあるのでいいですよね!
夏目漱石のとっつきやすさ
生存は1867年〜1916年。ちょうど死後100年ちょっとなのですね。小説の中でも、大昔な感じはせず(当たり前か)近代的な思想や生活が垣間見れます。
心理描写や思想は、50年経とうが100年経とうが共感でき、その心理を共有できるからこそ、夏目漱石の小説は今でもとっつきやすいのだと思います。「吾輩は猫である」とか。
また、その筆力に圧倒されます。わたしが言うまでもないですが、日本が誇る文学者ですね。お札になってますしね。
彼がイギリスに留学して神経衰弱しちゃったということはよく言われています。イギリスに4年間行ってた身としては親近感もわきます。ロンドンで漱石の記念館も行きました。
著作権は死後50年で切れるので、わざわざ小綺麗な本を買わなくても青空文庫で無料で読むこともできます。夏目漱石も読み放題です。
文字の嵐
「趣味、読書」と言うからには通り抜けたい人物ですね。さっきも書いたけど筆力は圧倒的でした。読めてよかった!!!
今日は以上です。
(noteログ25分)