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石丸新党は、都議選でどの程度議席を確保する?都知事選の得票数から考えてみた

 来年2025年の東京都議会議員選挙に向けて、石丸伸二氏が新党を結成するという報道がありました。石丸氏といえば今年の都知事選において世間の予想を大きく超えて165万票以上を獲得し、現職・小池氏の最大の対抗馬と見られていた蓮舫氏をも抜いて次点となった人物。

NHK選挙WEB - 東京都知事選挙2024

 再選された小池百合子氏の得票数は291万票と倍近いものの、この165万票というのはかなりの数字。来年の都議選において、これと同等程度の得票を集めるのであれば都議選でもそこそこの議席数が見込めそうです。

 そんなことをふと思い立ち、各選挙区において前回の都知事選と同程度の得票があった場合に石丸新党がどの程度議席を獲得できそうなのかというシミュレーションをやってみました。

 なお、現状の都議会における会派別の議席数はこんな感じ。

都議会の各会派等の構成(令和6年10月16日現在)

 前回の都知事選では自民党が候補者を出していないことから、必ずしも都知事選での投票の傾向が今後の都議選にそのまま反映されるわけではありません。その他にも色々と前提条件のある、ある種の妄想です。

 また、わたし自身としては石丸新党含め、どこか特定の政党の支持者ではありません(政治家としても「無所属」です)のでどこかを上げる/下げるという意図もありませんのでご承知おきください。


シミュレーションの概要

用いたデータ

 まず、シミュレーションに用いたデータについて示しておきます。これは、東京都のWebサイトに掲載されている2021年度の都議選のデータと2024年度の都知事選のデータ。具体的には以下のものです。

東京都知事選挙(令和6年7月7日執行) 投開票結果

 → 候補者別得票数(全候補)(EXCEL形式:114KB)

都議会議員選挙(令和3年7月4日執行) 投開票結果

 → 党派別得票率(EXCEL形式:172KB)

シミュレーションの考え方

 次に、大まかな考え方について。都知事選の開票結果データでは東京都全体の数字はもちろん、各自治体でどの候補者がどの程度得票したのかという情報が公開されています。こんな感じ。

東京都知事選挙(令和6年7月7日執行) 投開票結果

 これを見ると、各自治体でどの程度それぞれの候補者が得票したのかということが分かります。そして、このデータを都議選の選挙区単位で見てみると、おおよそどの程度議席を取れそうなのかという雰囲気が分かります(ちなみに、23区だと「自治体 = 選挙区」ですが、市部、郡部、島部ではまとめられる場合があるので必ずしも「自治体 = 選挙区」ではない)。

 具体的に新宿区で見てみます。都知事選での開票結果はこんな感じ。話をシンプルにするために、蓮舫氏含め小池氏と石丸氏を除いた候補者への投票は「その他」とまとめています。

小池 ゆりこ → 63036票
石丸 伸二 → 39072.169票
(その他) → 55181.83票

 これを割合でグラフ化するとこうなります。石丸氏の得票は3.9万で、投票全体の15.7万票に対して24.84%。

東京都知事選挙2024での得票数@新宿区

 次に、都議選の選挙区としての新宿区の定数は4。そして、この「(定数の数字) x (各候補の得票割合)」の計算によって、新宿区のだいたいの予想議席を求めることができます。その結果はこちら。

 グラフ化するとこうなります。

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