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教師時代の特別支援教育とカウンセリング論 (不登校について)⑤
もちろん「社会化」(対人関係など世の中を学ぶ)という役目は,学校に限る必要はありません。学校に適用できない子たちの受け入れ先は,公共団体もありますが,民間のほうが多いようですので有償の教室やNPOで作っている今では探せばあるので,そこへ通うのも良いかもしれません。
40年近く前~今でも 引きこもり型の不登校の子は依然としていると思いますが,神経症(または,まれにうつ病や統合失調症)の範疇に入る子もいるので,自校の生徒がいないところへ徐々に誘い出してみるなどしてみて,昼夜逆転の生活からは,他からの支援を受けながらも主に親の責任で直せるようにしたいものです。
ゲームの時間を決めるとか,食事や入浴の時間を決めるとか,家族で共にする時間を徐々に増やしていくとか,字面で書くより大変ですが,これだけは守らせたいという目標を時間がかかっても一つひとつクリアしていくことは大切です。
不登校を,1950年ごろの欧米の訳で「学校恐怖症」という専門用語を使っていた時代がありました。しかし,ここ20年くらいでしょうか?一見すると理由のない,不登校が増えているようです。学校生活と家での生活を天秤にかけたら,家の範疇で自由気ままに生活していた方がよいから,後者を選んだという子なのです。