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『 英雄願望の罠 』

今回のMレポは、今なお続く戦争の裏に、日ごろ目にする映像作品やスポーツなどから刷り込まれた「英雄願望」、つまり「特別への憧れ」が原因の一つとしてあるのかもしれない、という視点で考察していきます。
また、偽の作品紹介がかなりひどいものになっていますが、あくまで喩えとして、元となる作品のファンの方もそうでない方にも笑って許してもらえるとありがたいです。
今回も十人十色、百人百色の一つとしてお付き合いください。
(※画像はフリー素材をお借りしています)

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【 英雄願望の刷り込み 】

僕は子供の頃からさまざまな漫画やテレビ、たまに映画なんかも見て育ちましたが、当時は今に比べればずいぶん選択肢が少なかったですね。

娯楽自体が今よりずっと少なかったこともあり、変身戦隊、魔法少女、ロボット、怪獣、時代劇、カンフー映画など、ヒーローを求めて何でもわくわくしながら見ていました。

活躍する「主人公」たち

選択肢が多くなった今でも同じかもしれませんが、僕のようにヒーローものを見て育った人は、思い通りに変身できない自分の代わりに活躍してくれる「ヒーロー」や「特別な者」に憧れるよう、心のどこかを掴まれてしまっていないだろうか?と思っています。


『弱者を助けたいけれどできない「己の代わりに戦ってくれるヒーローを応援し、無意識に敵側を悪と見なす」よう上手く刷り込まれてしまった』かも?という意味で、舞台がリアルな国際戦争に変わっても同じです。

仮にその弱者がプロパガンダで産みだされた偶像であっても、恐怖に怯える人たちの映像を見させられると「救いたい」と英雄願望に火が点くのです。

「ごっこ」遊びは模倣による反復的な学びであり、良くも悪くも強く刷り込まれる


「正義」に従順な人々を同調圧力の中に置き、誘導すれば操りやすくなる面もあります。

今の戦争はまるでヒーローショーのようで、恐怖を煽り「明日は我が身」と思わされると、「せーの」の掛け声に合わせみんなで「た~す~け~て~」とヒーローを呼ぶのです。

子どもたちは、司会の合図に合わせてヒーローを呼ぶ


また、戦争を続けるには多額のお金が必要ですが、そのお金ですら『みんなを救ってくれる、英雄願望を満たしてくれるエンターテインメントのお代』として世界中で払ってくれます。

もちろん正義の味方も、悪の親玉も役者にすぎません
武器も言い値なので、ぼろ儲け間違いなしですね。


さらに宗教は生活と密着していて思考への影響も大きいのですが、その多くが恐怖を与えた上で「○○すれば△△様が救って下さる」と、お蔭信仰他力本願を植え付けていて、下地もばっちりです。

政府がやっている「お金で支援」は、お賽銭箱世界平和の関係に似ていますが、税金で強制的に徴収される分性質が悪いです。
(※お賽銭箱は願いを叶えるモノではないことから理解しないと、意味が通じないかもしませんが)


「宗教を悪く言ったり、人の命がかかってるのに、ひどい!」
と思う人もいるかもしれませんが、仕組みに目を向け、拒否しない限り搾取され続けます。




【 愚民化政策と飽きさせない仕組み 】

支配者層は真実に気付かれぬように愚民化を進めてきましたが、その一つとして何十年と3S政策が取られてきました。

その中の「スクリーン(screen)」とは映像鑑賞と言われますが
 ・映画も含めた「画面」
 ・衝立ついたて、遮るもの
 ・網、膜
 ・ふるいにかける(動詞)
といったメディアを使って思考を遮断したり偏らせる仕組みでもあります。

情報を偏らせれば、世界を色眼鏡で見るようになる

思考に刷り込むことが目的ですから、映画に限らず漫画、ドラマ、ニュース、バラエティ、何でもOKです。

過大広告による誘引でブームを生んだり、プロが生む印象深い映像と音楽は脳へ刷り込まれてしまいます。


そういった中でも子供の頃から惹きつけるのが「ヒーローもの」です。

 ・弱い主人公が努力しながら徐々に強くなっていく。
 ・異状なほどの急成長で一気にヒーローに駆け上がっていく。
 ・最初から強い者が、次第にヒーローとして表に出ていく。
 ・魔法や特殊能力を身に付け、その世界に引き込まれていく。

などパターンも多く、何かが好みにはまるようにうまくできています。

さらにかわいいヒロインに好かれたり、神の加護を受けたり、苦悩と友情による復活、裏切りや共闘、敵味方に魅力的なライバルを散りばめるなど、多くを練り込んでバリエーションを増やし「どこかで見た」ようでも案外飽きさせません。

人々の嗜好に合わせて、多くの英雄像が作られてきた

また3S政策の一つ「スポーツ」も同じように、時に「やっつける」「上に立つ」という意識、闘争心を駆り立てます。


勘違いしてほしくないのは、それらの作品やスポーツからは多くの情報、発想、感動やエネルギーも頂くし、向上心、無理のない範囲での運動、そこから得る経験や変化は晴らしいものです。

問題は「特別」になりたくて、やり過ぎで身体を傷めたり、善悪、上下に囚われ、操られてしまうことですね。

物語の「英雄」は世界を救うけれど、「英雄願望」は争いを増やしてしまうのかもしれない、ということです。


なので、今回はあえて重箱の隅をつつくように、いくつか国民的映像作品の闇を「Mペディア(笑)」風に書いていきます。




【 虎衛門(トラえもん) 】

未来型AI搭載のロボット「虎衛門」に主人公「のび~太」が駄目にされ続ける物語。

どんなにダメな場面でもしぶしぶの振りをしつつ、四次元の万能ポケットから便利グッズを取り出し、のび~太を甘やかす。
そのため、いつまでたってものび~太は成長できず、何十年と子供のままで暮らしてしまう。
(※専門用語で「イソノ界」といい、季節は過ぎるが歳をとらない世界)

タイムマシンもなんのその。 なんでもアリの夢の世界。

普段は虎の本性を隠して猫の姿をしており、のび~太がいつまでも大人にならないよう「ダダをこねれば何とかなる」を刷り込み、視聴者も巻き込んだ愚民化を企んでいる。

10回に1回くらい涙を誘う物語を織り込むため、多くの回にある〝トラ〟の威を借るキツネ的な、どう考えてものび~太が悪い話でも「のび~太は本当は良い子だから、まぁ仕方ないか」と思わせる巧みさには脱帽する。

のび~太君の眼鏡を曇らせているのは、実は虎衛門なのでは?

近年応用されている例としては、ジャイアント(大国)にケンカを吹っかけ、ボコボコにされ負けそうになると「便利な道具を出して~」とねだる手法を、大統領役のコメディアンが有効活用している。

ただし、今のところ便利なポケットから道具(戦車やミサイル)を引き出すために現金が必要な模様。




【 迷探偵 小難(しょうなん) 】

とんでもなく頭の良い高校生が何をしても許される年齢に変身して、事件があるごとに勝手に首を突っ込むが、解決に貢献するため全てが許されてしまう超法規的な物語。
やはり〝イソノ界〟の住人で、三十年近く小学1年生の姿で過ごしている。

小学1年生に従う警察って、、、

なぜか彼の行くところに事件が起り、年に数回テロにも会う。
事件を誘致するエキスパートかもしれない。

彼のせいではないが、犠牲者は現在も毎週のように更新され続け、軽く千人を超えている模様。

長らく警察や周りの人たちも声(変声機)の方向にすら気付かない無能っぷりを露呈してきたが、どうやら鼻の高い主人公に対する忖度そんたくで気付かない振りをしているのでは?との疑惑が持ち上がっている。

確実に解決してもらうために、犯人も目立つ格好でアピール!

個人的にあまり話数を見ていない上に、彼らを悪く言って小難が大難となってはまずいので、これ以上は止めておこう、、。




【 龍の球(ドラゴンのボール) 】

龍神信仰」とその龍の球を集めて願いを叶えてもらう「お蔭信仰」を組み合わせた冒険活劇。

周りの人たちの願望に巻き込まれながらもよく考えずに球を集め続けるケンカの好きな主人公と、龍神に世界征服を叶えてもらいたい「ならず者」の戦いから始まり、次第に強くなる敵を倒し、時に味方に変えながら、宇宙規模の大ゲンカに関わっていく。

子や孫も含めた多世代型ヒーローもの?

武術ものの枠を越えて、変身ヒーローも目指すぜ!

隠された設定を紐解けば、他星人の神格化と宇宙侵略の歴史を描いてもいるようである。
また、地球に多種族が共生する姿は素晴らしく、人型に拘らず、幽靈でさえ普通に暮らす柔軟さも持っている。


初期の師匠であるサングラスのお爺さんは、亀的な気功砲で月を吹き飛ばすほどの達人だが、周りや弟子たちの方がとんでもなく強くなっていく。

月を吹き飛ばすくらいじゃ、まだまだ弱いらしい

パワーインフレ(主人公の成長に合わせて敵が無限に強くなる)の典型で、世界中で愛される物語。
(※後に月は復活したが、その間、吹き飛ばされた月の影響で地球がどうなったかは不明)

主人公の必殺技の一つ「現金(げんきn)玉」は「オラにちょっとずつ現金を分けてくれ」という名台詞と共に、その星のさまざまな生命体からげんきエネルギーを分けてもらい、集めて敵にぶつけるクラウドファンディング型の超エネルギー攻撃。

ちょ、これじゃ足りないかも、、

ただし現金(エネルギー)を集めるのに時間がかかるのが玉に傷。
もしかしたら、集めた現金で世界中から武器を調達するのに時間がかかることの比喩かもしれない。

最近はコメディアンがメディアを通じて『オラにちょっとずつ、現金を分けてくれ』と活用している模様。




【 旅のお爺さん御一行 】

普段は旅商人、その実、大名のお偉いさん。
立場は、馬に乗って暴れまわる将軍と、入れ墨をした遊び人風の町奉行との間くらいだろうか?

実在の人物の歴史を無視し肩書きだけを都合よく使った例である。

笑みを絶やさず、巧みな話術で嘘を見抜き、旅の先々で悪を懲らしめる良いお爺さん。
部下も抜群に強く、どんなにうっかりしても愛されるメンバーも加えた最強チームで旅をしているが、必殺技として「出せばどんな相手もひれ伏す」チートアイテム「三つ葉葵の印籠」を持っている。

当時の印籠は芸術的で、薬入れや小物入れだった

老体であるが徒歩で日本を何週もしており、時々お爺さんたちの顔が変わるのは、クローンか影武者の可能性を思わせる。

つまり現在の世界の裏事情を時代劇風に仕立てた物語である。

笑顔で上に立つ者は良い人であり、皆を救うと刷り込み、物事を「善悪」と単純明快化し、裏の裏を読ませないように思考を鈍らせていく。

さらに、ちょいとお色気を交えて視聴率を上げながら、「悪どい商人やお代官様にも勝てないような町人(一般人)は、さらに上の肩書きを持つ者(支配者層)には絶対に逆らえないのだ」と、笑いと共に心に刻み込む狡猾な仕組みも持つ。

勧善懲悪という道徳心を用いて人心掌握するとは、おぬしもワルよのう。

「強い者、身分の違いには逆らえない」と刷り込んでいく




【 仕組みを知った上で 】

あんまり書くと、僕が普段から悪い事ばっかり考えてるのがバレてしまうかもしれませんね(笑)


人を騙す者たちは僕以上に脳科学や心理学を研究しているし、お金と時間を掛け複合的に効率よくやります。
カメラアングルやセリフの言い回し、間合い、どうすれば人を惹きつけるのか、といったこともお手本にもなりますしね。

逆にここをよく知っておけば、この世でもあの世でも騙されにくくなるだろうと思います。


得るモノは多いので、たまには「英雄願望」「宗教」「お金」などのような、良くも悪くも人を惹きつけ苦しめるモノの裏には何かあるのかな?と「無理やり探ってみる」のはどうでしょうか。

、、まぁ何でも斜に構えれば怪しく見えるし、今まで楽しかった番組や作品がつまらなくなるかもしれませんから、悪魔の囁きだと思って下さい(笑)


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