『「1414」とは調和の仕組み ② 』
今回は前回に引き続き「1414」という調和の仕組みが、どのように学びに関わっているかを考えていきます。
僕の中ではとてもとても大切な仕組みです。
思い入れがあり過ぎて暴走するかもしれませんが(笑)、いつも通り十人十色の視点の一つとしてお付き合いください。
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【「1414」という学び 】
御魂の成長とは靈能者になることでも、奇跡を起こすことでもなく、自他の違いに学び、内なる己を太らせてゆくことだと思っています。
簡単に言えば「己」でありながら、どこまで他と和せるか、ということではないでしょうか。
その学びの糧となる「己に無いモノ」を理解するために、まずは他のことを知る必要があります。
その入り口として、仲良くなること「1414=和」が大切になります。
「独り」を選び、自分だけの小さな世界に居ては、目の前だけで精一杯となりますが、他と和せれば和せるほどに、視界を高くして広く俯瞰できるようになるほどに多くの事が見えてきます。
【 エネルギーの合成 】
僕たちの魂はエネルギー体です。
様々な波動の複合体です。
そこにどのようなエネルギーを取り込むか(思考・波動との調和)で次々と変わっていきます。
なので「調和」によって起こる変化を、思考エネルギーの向き(=ベクトル)の合成と見て、図の様に2つの視点から考えてみます。
(模式図では己の思考の基準軸を上とし、違うほどに時計回りに向きを変え、真反対の思考を真下としています)
(1)『矢印の合成長さ』から
ベクトルの合成(長さ)が最大となるのは図からも、己と同じ思考の向きから取り込む場合になります。
ただし、ここで当てはまるのは「己に無いモノ」であり、「自分と似た思考でありつつ、持ってなかったモノ」というある意味希少なものです。
仮にそういった希少なものでもガンガン引き寄せる強運の持ち主であったとしても、偏ったモノだけを取り込み続ければエネルギーは「輪」とならず、一部が突出して「涙形」のようになってしまいます。
ある意味一点突破型の強烈なキャラとなるかもしれませんが、あまりに尖った思考は時にトゲのように他を傷つけるかもしれません。
今度は同じ一直線上でも逆の、己と真反対の向きについても考えてみます。
つまり「だいっきらい」と感じるような思考のことですが、取り込んだ時に己のエネルギーが削られるような感覚を覚えるかもしれません。
「嫌い」というマイナスのエネルギーだから削られるのは当然ですね。
(2)『2つの矢印が作り出す面積』から
吸収可能な情報の量を「面積」として捉えた場合は、直角が最大となりそうです。
しかし思考の方向が真横を向くほど違う上に、変化の量も多いとなれば一度に全部取り込むのは大変です。
(※反対向きのエネルギーをマイナスと感じなくなれば、面積を扇型に捉えられるので真反対の向きが面積最大となります)
(1)合成の大きさならば、己の思考と同一方向
⇒ 取り込みが楽(ただし偏る)
(2)合成の面積ならば、己の思考と直角方向
⇒ 取り込むのが大変
つまり、取り込むモノは同方向~直角が効率が良いということになりそうですが、角度は「○○がベスト」ということではなく、その時々にバランス良く選べば良いのではないでしょうか。
【 補助軸を設ける 】
さて「己と違うモノ」は違う故に苦手だったりしますが、直角であったり、反対側であったりと、極端に違うモノとはさらに関わりたくないものです。
それでもいつかは、そこにも視点を向け、学ぶ必要も出て来ると思いますが、その「苦手」や「嫌い」とどの様に向き合えばよいのでしょうか?
方法は色々あるのでしょうが、僕としては他の視点も借りて柔軟に取り込むということが大事かなと思います。
僕は己の思考の選択基準となる軸を「自軸」または「基軸」と呼び、物事を理解するために他から借りた取り込み口を「補助軸」と呼んでいます。
己の思考選択と似ているけど少し違う、違うけれど取り込んでも毒にはならない、、、といった思考の軸を補助的に設けるのです。
「ふ~ん、そういう見方もあるよね~。わかるわかる。でもまぁ僕は選ばないけどね。」といった感じです。
また補助軸を設ければ「面積」から見た最大角である直角も、補助軸が変化するに合わせて直角を超えて広がっていきます。
補助軸を活用し、増やしながら色々なモノを取り込んでゆけば、和せる範囲がどんどん広がっていきます。
補助軸付近からなら無理なく取り込めるので、以前は真横(=無理!)と思っていた思考に対しても、そこまでの違いを感じなくなるかもしれません。
【 手繋ぎの輪 】
また別の視点から。
例えば多くの人が集まり、その中でなるべく思考の似た人同士で隣り合って手を繋ぎ、全員で輪を作っているとします。
隣に居るのは自分とすごく気が合う人。
輪の真反対に居るのは自分と一番気が合わない人。
隣とは直ぐに仲良くなれた。
隣の隣とも仲良くなれた。
隣の隣の隣とも、ちょっとずつ仲良くなってきた。
その隣の、その隣の、、、と繰り返していけば、いつかは真反対の人も、「大嫌い」から「少し苦手」くらいに変わるかもしれません。
もっと進んで仲良くなれたなら最高ですね。
「補助軸」とは、この仲良くなれた人のことです。
【 思考を「色」と見る 】
先程の【 手繋ぎの輪 】を色に置き換えてみると「色相環」と呼ばれる輪になります。
色相環にはどの色にも「補色」と呼ばれる真反対の色があります。
全ての色は少しずつ変化しながら隣り合わせに繋がっていて、真反対で補色になり、また少しずつ変化しながら最初の色まで戻ってきます。
「色相環」に明るさや鮮やかさといったバリエーションを加え、内に外に、上にも下にも、斜めにもと、何十と立体的に組み合わせたものを「色立体」と呼びます。
標準的な色立体は、外に行くほど鮮やかで、中央はくすみがち、上は明るく、下は暗い、という配置になっています。
多くの色を連続的に配置したこの球状の集合体は人の思考や個性のバリエーションを表しているかのようです。
どの色も「光の三原色(RGB)」や「絵の具の三原色(CMY)」のバランスで作り出すことができるのですが、人の思考と同じく、違う色を何か足す毎に次々と変わるということでもあります。
色の好みは正に十人十色、百人百色であり、パステル調が好きな人、セピア調が好きな人、シャープな色が好きな人、青系、赤系、、、、と、どれもが誰かに必要とされる色であり、優劣を付けることはできません。
【 己を独楽と見る 】
己の自軸を「独楽の軸」に、他からの学びを独楽の周囲の「錘」として独楽に喩えてみましょう。
もし軸がぶれていたり、錘が極端に偏っていれば独楽を上手く回すことはできません。
どちらが悪くても回転は不安定になり、すぐに止まってしまいます。
どんなに力強く回っているように見えても、ぐらぐらしているような独楽は「あらぶる」状態といいます。
逆に一見して止まっているかのように見える、静寂の裡にも力強く安定した鋭い回転を持つ独楽は「ちはやふる」状態と言います。
少しくらい他の物がぶつかっても弾き飛ばし、何事も無かったかのように回り続けます。
「地球ゴマ」や「ジャイロ」のような感じですかね。
己が独楽の様に学ぶとしたならば
「軸」は強く太くかつ粘りがあるように。
「錘」は善悪、好き嫌い、あらゆる方向に偏りなく学び整った円形で、色相環や色立体で言えば、全ての色が揃った状態に。
その2つを合わせ持つ姿が理想なのではないかと思っています。
【 自軸の安定と補助軸 】
何度も書きますが、「1414=調和」の学びとは【 エネルギーの合成 】のように他から違う何かを得ることです。
最初は思考の近い者と和すことから始め、そして和せた他の思考パターンを「補助軸」とて取り込めるモノを増やし、己に多くの「違い」を満たしてゆくことです。
己と違う意見に出くわした時に、「なぜ彼はあんな風に言ったんだろう?」とか「彼女なら、こう考えるかな?」などと他の視点からも考えれば、相手との違いも、違う理由も分かってくるかもしれません。
理解が深まればきっと優しく接することも、仲良くもなれるはず。
【大日月地神示 後巻】「五十二」より
『人民は騙されやすいから、あっちにふらりこっちにふらり、ころころ転がって丸っこい石ころじゃなぁ。ここぞと腹決めて腰据えて学ばねば、真は摑めんのでありますぞ。右から左へ、左から右へ流されぬ意思、心に据えなされ。あっぱれ眩しい身魂に磨かれて、うれしたのし生きられますぞ。』
自軸が安定し、揺らがぬようになるのは並大抵ではありません。
方向を見定めるため、選んでは失敗し、選んでは失敗し、、、と繰り返しながら、善も悪も、酸いも甘いも知る必要があります。
己独りだけで何度も失敗しながら長い時間を掛け、ゆっくりと見極めるのも良いのでしょうが、補助軸を使い「他の思考・選択、その結果」を参考にすれば楽ができるかもしれません。
簡単に言えば自軸の周りに補助軸が雲丹のようにびっちりと詰まっていれば、揺らぐ隙間もありません。
また、ごく近い補助軸は自軸と同じであるとして一体化させて、さらに自軸を太く強く育てることもできると思っています。
良いモノはどんどん取り込み実際に体験し、わざわざ自ら体験しなくてもよいと思えるような悪いモノは「見て学ぶ」で柔軟に吸収してゆく。
(※できるだけ多くを得るのは良いことですが、無理に体験して悪因縁まで背負う必要はありません)
軸が安定すれば、方法はどうであれ何処からでも取り込めるようになりますから、学びの円もより均一に、そして分厚くなっていきます。
今の器に入りきらないほど多くのモノを取り込んだら、器を大きくして再び学び続けるのです。
【 全てを取り込み、与える 】
己に足りないモノは、他から頂く。
自身で実際に経験しなくても、見て学ばせて頂くこともできる。
万遍に取り込むことを怠らなければ、学びの円は美しい形を保ちます。
独楽のように回転するエネルギーは、まるで「銀河のうず」のようです。
自軸が安定し、360°何処からでも取り込み、何とでも調和してゆける。
そうなれば、加速度的に学びが深まってゆくのだと思うのです。
そして、自軸も他の軸(補助軸)も鍛えに鍛え、全方位から全てを吸収し、全てに与えられる存在となれば、大日月地神示の裏表紙にあるように「全方位を照らす愛の光(八方に◎)= 浄化」となるのではないでしょうか。
人であれ、靈であれ、動植物であれ、和せるモノが増えれば増えるほどに
何処でも、誰と居ても、幸せは増えていきます。
この世界をもっともっと好きになれるように「調和」により御魂を成長させてゆく仕組み、それが「1414」だと思っています。