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株主ミーティング「MUJIダイアログ 大阪」
良品計画、言わずとしれた無印良品の運営母体だけれど、株主優待の7%オフになるシェアホルダーカードが目当てで単元株だけ保有してる。
1400円弱くらいのときに仕込めたのがいまは4000円を超えているので配当も今の株価で1.1%程度のものが取得価格ベースだと3.2%くらいまでになっていて単元株だけとはいえとてもありがたい。(もっと買えばよかった…!といういつものやつ)
https://www.ryohin-keikaku.jp/ir/shareholders.html
そんな良品計画の株主総会、行ってはみたいもののだいたいがどこの株主総会も平日昼間かつ東京で中々参加する機会がなかった。のだけど今回申し込んでた株主ミーティング「MUJIダイアログ 大阪」に当選して参加できたので軽くメモを。
数十人規模なので結構狭き門だったのかしら…?
#なんか書いたらまずいもの上げたらまずいものがあって指摘を受けたら削除します…。
会場着
会場はグランフロント大阪の無印良品店舗内のオープンスペースのようなところ。会場に着いたら前から詰めてお座り下さいと問答無用で最前列に陣取ることに…。雰囲気を味わえればそれでよかったんだけども。
それはさておき会場について頂いたのが黒豆茶のペットボトル。カフェインレスのものを配っていただけるのはありがたい。
座席で配布されていたのがプログラムと登壇者紹介が書かれたA4より少し小さい定型っぽくないところが無印らしい用紙。
登壇者は流石にIRイベントだけあって執行役員クラス3名、室長・部長・店長クラスが3名と幹部がずらり。生え抜きとキャリア組が混じっている感じかな。
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イベントスタート・取り組み紹介
最初経営企画の執行役員の方から挨拶や登壇者の紹介などがあったあと、早速プログラム通りの本題へ。
2.商品取り組みの紹介ではスキンケア事業がメインのご説明が。
1997年に事業開始してからの変遷やこだわりポイント、肌につけるものとして信頼を得るまでやTV CMから口コミ、インフルエンサーなどの口コミが信頼と売上に影響がある要素が変わっていったお話など。
敏感肌シリーズが売上の5割近い主力であることや発酵導入美容液が売れまくっている話などの後、急遽会場となっていたグランフロント店から発酵導入美容液と発酵導入化粧液のサンプルが配られることに。
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3.地域事業取り組みの紹介では、新規リニューアル?オープンする奈良のイオンモール橿原の店舗についてのお話が印象に残った。この立地だからその広さというのはあるのだろうけど自然・循環・文化をテーマにしたコミュニティセンターモデルとのことらしく一度行ってみたくなる。というかそんな地域密着型の事業に力を入れてたのね、というところが一番理解が深まったところ。
質疑応答
がっつり1時間位の枠がとられてたような。この時間に一番無印らしさを感じた気がする。
毎回時間が足りなくなるくらい色々質問が飛び交う、IRらしい質問でも商品についてでもなんでもOK何でも答えます、とのことでその言葉通りの時間だった。
以下こんな質問があったよ、というメモ。
(意訳や理解不足に勘違いもあるので詳細はあまり自信なし)
・在庫回転率について
:過去出店を拡大して目標に合わせて発注をしても見積もり精度が甘くて在庫が増える傾向にあった。人材育成が進んだこともありそのあたりの見積もり精度が改善して在庫も改善しているが、商品の幅が非常に広くそもそも在庫できないものから在庫可能なもの店頭バックヤードどこにどれだけ置いてどうしていくことを見据えながらこれらを一律で在庫回転率を上げるということは非常に難しい業態となっているという点もある。
・海外事業について。ミッションの落とし込みなど人材育成について。
:日本で良品計画のミッションや仕事の仕方、成功体験を体得した人員を現地に送り込んでいる。拡大する地域に各国5名程度ずつで数十名規模で。ローカルで育っている社員もいるが、そういった人員を日本から送り込んでおり、特別に海外事業向けに人材を育成しているというわけではない。
海外でも日本の商材を8割程度売っている。ただカレーなど日本のように根付いているが海外では馴染まれていない商品もありそういったものはある。
・福缶が当たらない
:私(回答者)もずっと申し込んでいるが当たらない…。ネット申し込みが出来るようになって数倍の申し込みがある。では数を増やせばいいかというと商品の背景からそれもなかなか難しい。
・人材採用、人材育成について
今のところ採用には困っていない。無印がやりたいことが伝わっていればそれを理解した良い人が応募してくれて好循環になる。会社に貢献できる方をということもあり狭き門になっている。
人材育成としては3年で店長を経験させるメッセージを出している。その時点で力不足であってもそこから大店長を目指す人、プレイヤーに戻る人、色々ある。3年のうちに?6割7割は店長を経験しておりよく見ると意外に若い人が店長なのがわかるかもしれない。
店長としてはいかに他の社員店員とコミュニケーションを取るか、主語お客様としてどう考えるかなど会話する時間を取ることが大事。
〇〇塾のようなものや研修を繰り返したりして企業理念を徹底するようにしている。漆塗りのように考えていて繰り返していくことが大事。
グランフロントの店舗では土日にレジに2,3千人、店舗にその3倍の人が訪れていてお客様接点が多く鍛えられる?
・退職率やカスタマーハラスメント条例対応など
・地域事業:地域が事業になったらいいな部であり、地域の生産者さんなどを招いたり訪れたりして色々仕掛けている
・中国事業
:スクラップ&ビルドとあるがポジティブな意味合い。中国経済自体は良くなくマンションとショッピングモールを抱き合わせで作ってそこのモールに出店してもマンション建設が中止になって本当に人が来ないモールがある。そういったところは適切に閉じつつ出店もしていく。トータルではプラスでやり方を変えつつトライしていく。
・あの商品がなくなった、この商品はどうなった
:登壇者が調べつつ現状や理由を回答しつつ…。
全体的に穏やかな雰囲気で和気あいあいと。あまり事業拡大企業価値や販売拡大利益云々みたいなところを焦点にした会話はなかった気がする。質問も解答も切り口、解答のトーン、答え方など勉強になった。
懇親会@Café&Meal MUJI
隣の会場で立食形式。
5つくらいのテーブルに分かれて各テーブルに先程の登壇者含めて良品計画の社員がばらけて入って歓談という感じ。
スキンケア、ホテル、アパレルなど商品・サービスの話から、新規事業、ベンダの管理のお話など色々なお話を。ムジラーらしいムジラーの人と同じテーブルで商品のお話は楽しかったし株主同士のコミュニケーションというかムジラー同士のコミュニケーションも楽しい時間だったのでここももう少し時間や機会があったら面白かったかもしれない。他のテーブルではどんな会話だったのか結構気になる。その場にいた人次第で色んな話になってたんだろうなと。
途中店舗や商品のガイドツアーとかあったらいいのにという話が出て、グランフロントの店舗では1時間位のツアーをやっています、という話が店長さんから。4月にまたあるらしく、インスタとかでアナウンスされるらしい。結構企業理念的な事も含め熱く語れる系の人のようでそういった話もありそうで行ってみたい。
軽食のメニューは、グランフロント大阪限定の商品があったり人気のキンパや鶏レバーとこんにゃくのからしマヨネーズソース和え、むね肉唐揚げやクロックムッシュやパウンドケーキ、クッキーなどなどなどなど。結構がっつり食べてしまってそういう面でも満足。
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最後に
クロージングは特別な挨拶はなく…と思ったら全員で集合写真撮るイベントが。小さめの会場のライブとかであるようなやつ。ちょっと意外だった。
あとでわざわざメールで写真が送付されてきて丁寧だなーと。
商品そのものは見る機会も使う機会も多いものの、こうやって商品の背景、企業としての実情などを聞ける機会は中々無かったのでとても楽しかった。
IR活動でもありファンを増やす顧客接点でもありで地力と深みがあるからこういうイベントが効果的に実施できるんだろうなと。
単純に商品の話も、試せたり食べれたりするもの楽しく、また機会があったら参加してみたい。けど中々抽選あたらないんだろうなぁ…。