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【エッセイ】秋の空気

秋晴れの日の朝の空気を吸い込むと──
寒さとともに訪れる
寂しい気持ちを感じながら
心の温もりに敏感になっている自分がいた。


おぼろげに頭に残った今朝の夢は
日ごろ人前にだしている
外交モードの自分のときに
打ち消してきた不安が
もやもやイメージとして
出てきたようなものだった。

無意識に感じるいろんな経験がある


会話のなかの何気ないひと言で、
自分の心が傷ついたり
同じように相手の心を傷つけたり

こんなこと、どうってことないさ、
と、意識したことを押し殺して
無意識の方に追いやったつもりでも

からだ全体で感じた様々なストロークは
決して消えることなんてなくて
意識・無意識関係なく感じてるんだろう──


何かとポジティブ思考になることを
強要する自己啓発本をうのみにして
ロジカルに無理するよりも

ポジティブもネガティブも
自然体で受け入れて
楽しめるようになりたい


どう捉えて感じるかは
全て自分次第だから──────



「今日の晩ごはんはあったかい鍋とかにしよっか」

夕飯のメニューを考えることが
楽しみな季節になってきた
洗いものも楽ちんな鍋がお気に入り
些細なことほど
幸せなことなんだって
当たり前だと思うことほど
幸せなことなんだと思う──。

秋晴れの日の朝の空気を吸い込むと──
寒さとともに訪れる
寂しい気持ちを感じながら
心の温もりに敏感になっている自分がいた。



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