伝統とは直接対峙するのが良いのです
自分のつくる和装の柄で「これがもし、洋服の柄としてついていたらどうか?」ということは良く考えます。「現代の洋服に置き換えたらダサいかも知れないけども呉服だからこれが伝統で正義」みたいな流れで私は制作しません。
伝統柄を扱う際にも、いろいろ考えます。
2000年代になってから増えた、呉服のいわゆる伝統柄を薄味にして「シュっ!」とさせたものが現代的な呉服という流れには個人的に抗う方向で行きます。
(伝統の本質と繋がっている“和装”ではなくいわゆる呉服臭のする“呉服の価値観”