本当に自由なら必要な抑制が働くもの
ウチでは文様染の、例えば友禅の仕事などの場合、配色にあたって「むやみに色数を増やさないこと」と意識して仕事をします。(3〜7色が多いです。しかし結果としては多色使いに見えるそうです)
文様染の昔の名品や、名画の多くはむしろ色数が少ないものが多いです。もちろん、昔は現代のように沢山の「色」を簡単に得ることが出来なかったという理由も大きいですが、現代の眼で観るとそれは正解だったように思います。
人間の注意力はそれほど広くあるわけではなく、一度に沢山の色や形を判別出来ないのです