中野ぶんちゃか通信 バイクと私
4年前、50歳の誕生日で何か記念に残ることはないかということで、バイクの免許を取ろうと閃いた。自動車の免許があるだけなのですが、まずいわゆる普通2輪免許(400CCまで)を取得して、そして1年後に大型免許を取得することができた。
最初に買ったバイクは友人の勧めもあり、イタリアのバイクであるDucatiの scrambler sixty-two というバイクを購入した。このバイクはカウルなどなにもついていないものである為、ネイキッドと言われているる。バイクにクラッシックな雰囲気を求めるファンはこのタイプを嗜好することが多い。私も現代的なレーシーな速さ(見た目雰囲気含め)をバイクに求めているわけではないし、そもそもスーパー安全運転。このスクランブラーというカテゴリーはカジュアルに乗れることがコンセプトであるためにこれにした。大型をとった時は事前に最初のバイクを下取りに出して、同じブランドの最終系カフェレーサータイプを買った。実はこれが免許を取る前から欲しかったのである。
セパハンといっては、バイク知らない人はなんだそれ用語ではあるが、これは、ハンドルがセパレートなタイプという意味であり、通常は一本で成形してあるハンドルとは雰囲気が違う。取手のように別にパーツとして二つ取り付けているのである。私がもともとレースタイプが好きでないと言いながらも、これは見た目で痺れた。跨って、ハンドルをもてば、タンクを抱えるような乗車姿勢であり、と言うことは大方通常より、下の方にハンドルが取り付けてある訳である。
カフェレーサーというのは、バイクのスタイルカテゴリーの中のひとつだが、1960年台のロンドンでロッカーズという(いわゆるバイク好きな、平たく言うとヤンチャな)若者が、たむろするカフェ(代表されるのがエースカフェ)で周回するなり、他のカフェまで競争するなりして、お金が無いながらに工夫して改造することでそのマシンやファッションスタイルにこの名称がついた。好きな人は古い個体を直して組み替えるなり沼にハマるには十分なカテゴリーではあるが、そんな根性と時間を持ち合わせていない私にとっては、このDucatiのscramblerカフェレーサーというこの新車が、十分すぎる美しい見た目と、それでも以外に乗りやすいのではと評判もあり購入を決心したのであった。
いまや新車では貴重な空冷エンジン。L型ツインのコンパクトなエンジンの音もとてもいい。所有感もとても充たせてくれる。実際近くのカフェスタンドにいくなりして、勝負相手のいない、とても呑気で平和なカフェレーサー(レーサーと言えるのかは置いておいて)として暫く楽しんでいた。
でもいやまて、バイクで何したいんだっけ。
そうだ旅をしたかったんだ俺は。
見た目重視で選んだのに、キャリアをネジでつけるのは格好悪いから絶対無理だし。どうっすっか。。と悩ましい日々をすごしていたのでした。 つづく