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「50人の壁」にぶつかりそうだったので、ミッションとかバリューとか全部見直した話

「50人の壁」にぶつかりそう

このまま行くと、いわゆる「50人の壁」問題にぶつかりそうだな、と思ったので、数ヶ月かけて「バリュー」とかをぜんぶ見直してきました。

50人の壁がなんなのか明確に理解してはないですが、ぼくなりの解釈だと、

・組織が大きくなる中で「今まで古株メンバー間でなんとなく伝わっていたもの」が伝わらなくなっていくこと

・人によって言葉の定義が違うことで認識のズレが起こりやすくなること

かなと思っています。

(マネージャー等の課題もあると思いますがここでは割愛します。)

耳障りのいい言葉を並べてもあまり機能しなかった

そんな課題を解決するひとつが、先日も書いた「語彙の統一」です。

あいまいな言葉をなくしていく作業の中で、そもそも「バリュー」というものについて、明確な意図をもって定義しないまま、なんとなくしっくりくる言葉を並べていたことに気づいたのです。

ちなみに、今までうちで活用していたバリューはこんな感じでした。

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これだってかなり時間をかけて作ったものですし、実際に社内コミュニケーションでも活用されてはいるのですが、根本として抜けていたことがあったんです。

それがバリュー自体の「目的」でした。

ぼくたち自身が「バリューとはなんのために存在しているのか」ということを明確にしないまま、あいまいな状態で使っているんだなということに気づいたんです。

そこで、改めて「バリューとはなんなのか?」「そもそも必要なのか?」ということから話し合い、一般論ではなく自分たちがしっくりくる言葉にして定義し直そうと思いました。

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なぜ、ぼくたちにはバリューが必要なんだろう?

そもそも論として「なんでぼくたちにはバリューが必要なんだろう」というところから議論を始めました。自分たちが腹落ちする言葉にするためです。

その中で出てきたのが「一貫したいから」という言葉でした。

ぼく自身が「すごいなあ」と思う国内外の企業の共通点は「ミッション(存在意義)から一人一人の所作までが一貫している」ということです。

たとえばAmazonは「地球上でもっともお客様を大切にする企業」という使命を果たすために「Leadership Principles」という14項目の行動指針があり、その結果として事業の方針からカスタマーサポートの対応ひとつまで、一貫した行動が行われています。

そこで自分たちも「組織としての行動を一貫したものにするため」に、あらためてバリューを定義しようと思ったんです。

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すごい会社では、ミッションからひとりひとりの所作までが一貫している

バリューの定義、たくさんありすぎ問題

というわけで自分たちなりに「バリュー」を定義しようと思ったのですが、「バリュー」と調べるといろんな言葉が出てきました。

価値観、行動指針、価値基準、共通言語(似てるけど全然ちがうやんけ)……。そんななかで、自分たちがしっくりくる言葉を定義する、ということが大切だと思いました。

「語彙の統一」に取り組んでいる僕たちにとって、いちばんしっくりくる言葉は何か? を議論して決まったのが「判断軸」というものでした。

その中でぼくたちが定義した「バリューとは?」がこちらです。

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究極的には、あらゆる選択に「正解」など存在しません。

しかし、業務をしていれば日常的にいろんな判断をしていかなければなりません。そんな中で、選択の意思決定をするのが役員だけでは、スピードがものすごく遅くなってしまいます。

メンバー全員が何かの判断に迫られたとき「何を捨てて、何を選ぶか」の判断軸になっていることが大事だよね。という結論になりました。

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たとえば、上記のようなケース。

別にどちらの選択も間違いではないと思います。でもそんなときに「どっちを選ぶか?」という軸があれば誰でも判断できるようになります。ぼくたちのバリューはこのために存在させよう、と思ったんです。

「3つの基準」をもとに精査

バリュー策定には、以下のような基準をもとに整理しました。

【1】「何を捨て、何を選択するか」の判断軸になっているか?

そもそも、ちゃんと判断軸として使えるかどうか? また、MISSIONを達成するために必要な判断軸か? なんかいい言葉だけど使えないものは排除。(個人的に気に入っていた言葉がたくさん消える笑)

【2】若干の解釈の余地があり、議論が生まれるものになっているか?

明確すぎる定義は、逆に行動を制約してしまうため、若干の解釈の余地をつくる。バリューについていろんな議論が生まれるようにする。(「ぼくはこう思う」みたいな議論があることでより理解が深まっていく言葉選び)

【3】社内で普段使いできるキャッチーさがあるか?

前提として使ってもらわなければ浸透なんかしない。ちゃんとキャッチーであること、使いやすい「サイズ感」であることは重要。

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7個あったものが4つに

あーでもないこーでもない、試行錯誤しながら、増やしたり削ったりした結果、4つに集約されました。

それがこちら。

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だいぶすっきり、シンプルになりました!!

また、以前は「7VALUE」という名前でしたが、意外と使いづらかったり、判断軸が今後増減する可能性は大いにあるため、社内での呼び方も「VALUE」に統一しました(細かいけどこういうの大事)。

それぞれのバリューについては、また別途詳しく書きたいと思います。

浸透するまでにトライアンドエラーはあると思いますが、「判断軸」という定義にして、とてもすっきりした話でした。

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