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ユキハラ創作企画 月間報告(07/03-08/14)

充実の……まだ向こうがあるな

とうとう制作を開始した『日進月歩』の告知イメージが今回の背景だよ。
C104でフライヤーも配ったからね。背水をもはや自分で構築したよね。

いちおうこっちが表
こっちはいちおう裏

学習教育分野が安定してきた

4年制大学卒という学歴と、学生時代の4年で一貫して個別指導講師や家庭教師のアルバイトに従事した経験とが活かせるところがちゃんとあったんだなって感じだよ。なんせ時間単価でいうと前職の倍だからね。時間もこの業態にしては日中にちゃんとまとまって入ることができるし、たとえば週4日の5時間勤務なら最低限をしっかり上回る生活水準に到達できる見込みが立っているよ。先月に書いたとおりで今はまだ少し時間を抑えているけれど、とにかく収入源以外に充てる時間も確保できそうで、ようやく穏やかな生活が見えてきたかもしれないね。
正直なところさ、学生の頃の就活(ほぼ全敗で4年の3月に希望業種じゃなかったけれど唯一の内定をいただいた)で、自分の経験なんてもんは社会じゃ評価なんてまったくされないお遊び扱いなんだって思うようになっていたんだよ。そんなに自信が潰れていたようには感じさせてこなかったと自分では思っているんだけれど、どうかな? わりと自信家っぽく見えなかった?
それがさ、ちゃんと評価されて報酬をもらえているんだよ。うれしくないわきゃないよね。ただの収入源じゃなくて、浪人シム『ろーにんぐッ!』の制作に活かすって目的も達成しつつある。いい環境になってきたね。

『日進月歩』は正式な新作企画です

08/01(ポストは08/02)に、『日進月歩』の制作開始を宣言したよ。これでユキハラ創作企画の次作は正式に『日進月歩』で確定したね。
雪原放送局の第32回では原案を練っている様子を見ることができるんだけれど、本作ではとあるフェリーをモデルに舞台を設定している。今はそのフェリーで取材旅行をしようと画策していて、もしかしたら10月頭に僕はそのフェリーで2泊3日の旅に出ているかもしれない。その頃にはシナリオの初稿を上げていられたら理想的だね。取材で整合性をちゃんと確保して、物語の現実を深めたいなぁ。
ただ、実はまだ立ち絵を出すか迷っているんだよね。全編イベントCGで見せるのが理想なんだけれど、本作は「完全並行視点」を特徴にしたいと考えていて、そうなると発注するイベントCGは2視点毎に必要、つまり素材点数が2倍になる。こんなのをやってくれる人、いるかなぁ……
なんにせよ、向こう2ヶ月は主にシナリオ執筆に時間を充てることになるね。だからこそ週4日以上を収入確保に充てたくなかったというわけだよ。

『幽霊少女室』の発売は欧米との闘いだった

Light․vnのパブリッシング作品の第4弾として、ゴーストコメディ・ノベル『幽霊少女室』を発売したよ。発売までになかなか危険な闘いを繰り広げた企画だったね……
本作をSteamの審査に出した時、僕はまさか成人向け扱いをされるとは思っていなかったんだけれど、結果は「『未成年の過激な性的描写が含まれる』と言え(意訳)」って内容だった。アホかと思ったんだけれど、いちおう登場人物がコメディ的な争いをする中で、揉もうとしたり見ようとしたりするといった、ちょっと性的ないたずらを試みる場面はある。そして、その相手は女子高生の幽霊ではある。
ここまで読んで「じゃあ従うしかないじゃん」と思った人は、Steamに参入するのをやめたほうがいいかもしれない。戦うこころを持ちましょう。
これ、従ったら最後、カテゴリとして「未成年に対する性的暴行」と同じ扱いになる。つまり、多くの国で発売できなくなるだけじゃなく、登録解除などの罰則まで考えられる事態が発生していたんだよ。マジかよ……ネタバレになるけれど、選択肢にはあっても結局は揉んでもいないし見てもいないんだぜ……おかしいだろ……
まあ、その後の説明と交渉によってなんとか成人指定を回避して発売できたんだけれどね。ほんと怖かったよ……
本作は、いわゆる「隠れた(そんなに隠れてはいなかった)名作」のひとつだと思っているよ。登場人物の関係の変遷がしっくりしっとり舞い降りてくれる物語を、みんなも読んでみてほしいな。そして「あ、ここか……」って確かめてみてほしい。

完配でもいい(完敗じゃなけりゃいい)

ユキハラ創作企画にとって、そして前身のSnow Groundからでも初のコミケのサークル参加となったC104は、COMITIA148の反省を活かさなきゃいけない場でもあった。なんせ持込みが過少(今さらだけれど10本て……)だったゆえの完敗だったからね。これは誤字じゃないよ。
というわけで、準備の段階から対策をいくつか考えることになったわけさ。

持込み本数は5倍

まず、今回の持込み本数は前回の5倍、つまり50本にした。前回が11時から13時の2時間で10本を出せたことを考慮すると、今回の10時半から16時の5時間半なら30本弱かなって予想して、完配にならない水準として40本を想定したんだよ。50本のうち見本と配布に6本を充てたから、最終的な本数は44本になったね。
結果的には、これでじゅうぶんって考えた僕はアホだったんだけれどね……

これに小ケースが1つ追加された

スペースを尽くす

そして、スペースをもっとしっかりと活かすために、90cm幅でちょうどになるような配置と必要な物を考えた。自宅で何時間もリハーサルをして、前日まで買い出しをしていたよ。
下の写真は当日の設営なんだけれど、ここに映っているのはけっこう100均のものが多くて、分解したりたたんだりできるものを揃えたから、これと50部のパッケージとを合わせてもなんとかスーツケースに収めることができたよ。この中だとポスター(額縁込)が約2500円、両面カラーのB5フライヤー200部が約4000円で、諸々を合わせたら1万円弱くらいになるかな。前回からの流用も考えると、今回ぶんは5000円ってところだね。

90cmの幅を使い切ったよ

フライヤーなら長く配れる……よね?

予想以上に売れてパッケージが完配になっても大丈夫になるように、フライヤーを200部用意した。これはユキハラ創作企画の宣伝として活用するのが主目的だったんだけれど、パッケージ完配後になにも出せなくなった前回の反省でもあった。前回はせっかくお隣が今回のコミケでとうとう企業ブースに進出した大人気サークルさんと直近でバズポストが出たサークルさんだったのに、配るものがなかったせいで、僕のスペースはもはやお隣の頒布物を受け取った人の通路脇でしかなかったからね。配れるものさえあれば……というわけで、ユキハラ創作企画のフライヤーを作ったんだよ。雑記と、新作企画の宣伝とを載せたものをね。
実は、フライヤーはACCEAさんで前々日入稿の前日受取だったんだけれど、僕のミスでロゴが裁ち落としにかかってしまって、前日に連絡が来たんだよ。ACCEAさんはもらったデータをそのまま印刷するサービスなんだから、完全に僕の責任問題だったんだけれど、「すぐに再入稿すれば印刷して本日中に渡せます」って言ってもらったんだよ。
ほんとうに助けていただきました。ありがとうございました。もしフライヤーを持ち込めていなかったらと思うと……

呼ぼうと思ったら都合よく来ていた人

最後に、音楽担当のSHIN_ZIXを招集しておいた。アルバムを出したばかりの彼の売り込みにもなればいいかなと思って、家族旅行で東京に来ていたのをお借りしてね。これはわりと「来なくてもこっちはなんとかなるかな」くらいの考えだったんだけれど、今になって思えば「次回も手伝ってもらうべきだわ」ってなっているよ……

天命やいかに

当日はちゃんと予定どおりの時間に目覚めた。去年に買ったMcLaren F1 Teamのポロシャツ(パパイヤオレンジでかなり目立つ)と夏用スラックスを着て、髪はハードムースで後ろにおくって固めた。たぶん実力以上にちゃんとした格好だったとは思う。終わる頃には汗とかで髪がめちゃくちゃになっていたけれど。

リュックまで満杯ですわ

パッケージと設営グッズの入ったスーツケースを引いて現着。SHIN_ZIXと合流して会場入りしたのが9時前だったかな。そこから設営に1時間くらいかかる想定だったのが数十分で完了して、僕は当日の想定を共有していた。『春に生きれば』は前回も頒布したから、16時までに出るのは25本くらい。今日はその予想を証して在庫を持ち帰る日。そんなことを言ったはず。
さて、開場してからしばらくは落ち着いたもので、同人ソフトに来るのは後まわしだろうなって……ん? 前回よりも来ていないか?
そう、僕はアホなことにコミケの人流を過小評価していた。SHIN_ZIXとも回顧したんだけれど、たぶん僕だけだったら暑さも相まって倒れていたかもしれない。行列ができたとかじゃなかったけれど、それでも絶え間が思ったよりも少なかった。
まあ、自分から絶え間を埋めたのもあるかな。パッケージが出ない時間は「いかがですか~」って声をかけてフライヤーを配りまくっていたからね。「この声は自分のなんか?」って思うような高めの声色で差し出して、取る人でも取らない人でもリアクションがあれば「ありがとうございます」って声を出す。ちなみに、僕には販売員とかの経験は無いけれど、接客やサービスという要素なら塾講師とかで養っているといえるかもしれない。自分で言うのはアレだけれど、明るい営業の人みたいに見えたかもね。
そして、「午前で20本出ちゃう?」→「おい午前で何本出ちゃうんだ?」→「午前は乗り切ったけど、これ……」みたいな感じで、どんどん売れ行きを上方修正し続けた結果、44本を13時頃に売り切ってしまった。
よろこばしいのは当然として、またも売上予測を大きく外したことには悔しさを感じた。なにがなんでも在庫を持ち帰りたいなら100本作って持ち込みゃよかったんだなって、今になって思うよ。まあ50本にデータを書き込んでジャケットを印刷してレーベル印刷もしてって作業を思い返すと、一気に100本を作成する気にはならなかっただろうけれどね。
そのあと、SHIN_ZIXに店番を頼んで西の端から東の端まであいさつに行ってきたんだけれど、東ホールはもう生死を問いかける温室だったね。往復でぐったりしてスペースに戻って、しばらく回復の時間が必要だったよ。
それからフライヤーを配っていたら、14時半頃にもう配るものがすべて無くなった。僕とSHIN_ZIXの名刺も配っていたんだけれど、それも尽きた。ほんとうになにも配るものが無くなって、僕はこう考える以外になかった。
「もう帰ろう……むりだわ……」
予定ではそのあたりの時間帯であいさつ回りをするつもりだったんだけれど、名刺が尽きたあたりからもう限界だった。「あとで伺います」って言ったのに行かなかったいくつかのサークルさん、今度なにかお詫びを持っていきます。
そういえば、お茶とポカリを合わせて1.5L持ち込んだんだけれど、ぜんぶ飲んじゃったよ。熱中症にはならずに済んでよかった……

なにはともあれ打ち上げはしよう

そのあとはふらふらと自宅へ帰り、いったん荷物を下ろしてからもういちど池袋の東へと出かけて、SHIN_ZIXと焼肉で打ち上げをした。売上が想定以上だったから、けっこういいお値段のところに飛び込みで入っちゃったよ。いやぁ、とってもおいしかった。
ただ、おいしい思いばっかりでもいられない。やっぱり売上の想定をつけられないっていうのはいつまでも許容していいことじゃない。しかも今回はいちおう初回頒布じゃなかった。コミケ初参加なのは慮外にするとしてね。
冬はばっちり予想に収めてやるんだ……あっ、申込みはもう済ませたよ。
完配だったけれど、完敗じゃなかった。それが今回の総評だね。

C105申込み用サークルカット

おしまいだよ(まだ続くよ)

サークルカットにある『日進月歩』のロゴは、C105の申込みの時に早くサークルカットを作らなきゃいけなくて、使い慣れたフォントにワープテキストを適用して作ったものなんだけれど、これをもしかしたら正式採用するかもしれない。元々が検索性の悪い名前だし、あまり特徴をもたせようとしない方向でいくかもしれないね。
さて、これからも自分の物語と携わらせてもらっている物語のために頑張ってゆくよ。期待はどこからでもかけてもらっていいぜ!
それじゃあみんな、素晴らしい創作生活を!

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