キジバト撃ち
猟ではよくハト撃ちに始りハト撃ちに終わると言われる。確かに歩き回らず、楽だが意外と難しい。ハトを撃たせれば普段大言壮語を吐いてる人が、何だ下手なのかとすぐわかる。だから大言壮語を吐いている人はハトは撃たない事です。ハトといっても狩猟出来るのはキジバトという種類だが、キジバトは竹林等で群れで寝ている。しかも帰るコースが結構決まっているので帰るコースの下で待っていれば次々に飛んでくるので楽である。が、風が強い日などはこれが大変に難しい。風が強い時はジェット機と間違うほどえらいスピードで飛んでくる。しかもその中で方向変換を突然に見事にやってのける。筆者はこちらもジェット戦闘機のパイロットになった気分になる。ジェット戦闘機同士の空中戦だ。時計の方向3時から突然現れる。照準をつける。引き金を引く瞬間に相手は横転して急降下するのである。照準がつかない。あっという間に逃げてしまう。たいした能力だ。次のが来た。撃つ。トントントンと連射だ。途端に相手は見事なループを描いて弾を交わして飛んでいく。信じられない。だが思わず拍手したくなる。これが現実のハト撃ちである。だから、私はよく本の中で誰かが自分は百発百中だなどという人を信じない。それほどハト撃ちは難しいところがあるのです。大言壮語は吐かないことです。影で笑っている人がいることに気付くべきです。