解放されたい

年末年始、遠方から両親がわたしの病院のある街に来て、外泊をさせてもらった。先ほど、帰院した。

外泊中、我慢できず腕を切った。病院にいるのも、家にいるのも辛いなんて、わたしのいるところはもうどこにもないと思ったら、八方塞がりで、どうしようもない気持ちになってしまった。お湯に溶けた血液は綺麗で、見惚れてしまった自分もいたけれど。

やっぱり自傷はやめられない。自分を痛めつけたくて仕方がないのだ。切りたい、引っ掻きたい、跡が残るまで首を絞めたい。そんな気持ちが浮かんで消えない。誰かに見つけて構って欲しい部分は、無いと言ったら嘘になる。

私はわがままで、人に感謝できなくて、自己中心的な人間だから、こうなってしまっているのだろうか。主治医も、看護師も、カウンセラーも、こんなによくしてくれているのに。

消えてしまいたい。疲れきってしまった。記憶が重くて苦しい。無になりたい、全部なかったことにしたい、これの繰り返し。退院したってわたしはきっと変わらないし、無駄な思考を永遠に繰り返すただの機械だ。残るのは果てしない苦痛、誰も助けてくれないし、わたしは助けてもらう価値のある人間ではないだろう。この世は地獄だ。ずっと地続きの地獄で、どこにも逃げられない。

意識と自我を捨て去ることが解放の条件ではないか?わたしは生きるのには向いていなかったみたいだよ。自殺。毎日考える。
完遂したら、過保護なくらいわたしを愛してくれているお母さんと、可愛い妹たちには申し訳ないことになるけれど、残された人たちの苦しみとわたしが生きる苦しみを天秤にかけて、後者を重くみて死を選ぶことは、そんなにいけないことですか。


いいなと思ったら応援しよう!