写真家ドアノー/音楽/パリ@文化村
ドアノーって皆さんご存知ですか?日本人でも馴染みがある人もきっといるんだろうけど、私は今回の展示会で初めて知りました。フランスでは見たことがない作品を見ると逆に「知らない!」ってびっくりするくらい著名な方だそうです。展示終わる前に、といそいそと参りました。
こんな感じで、戦後の音楽溢れるパリの街の様子が伝わってくる素敵な写真を、当時の(すぐ確認できるデジタルと違って、撮れてるか撮れてないかわからないような)カメラで生涯45万点と言われる作品を残したフランス人カメラマンだ。
そのためか、すごく湾曲したエッフェル塔だったりも残っていて「光学的な歪み」なんて素敵なタイトルがついた作品もあった。
今回展示された200点はなんとドアノーの孫セレクトのようで、愛を感じるのだ。
写真スポット以外では美術館らしく、撮影禁止なので共有できないのが残念だけど、デビューする前のジュリエット・グレコー(シャンソン歌手・女優)を捉えたものもあって、どんだけパリ中毎日歩いてたんだ!って感動したり。とにかく人間愛溢れる感じが素敵で、当時のパリを感じることができちゃうのだ。
一押しはチェロのシリーズで、彼の遊び心が本当に楽しい。以下は1番ロマンチックだった作品(のはがき)。
映画のミッドナイト・イン・パリは舞台が戦前だけど、ちょっとそこで描かれていたような文化的な雰囲気も残っているところの、もう少し下町が垣間見れるのだ。
3月末で展示会が終わってしまいますが、お時間ある方はちょっと日常とは違うひと時にどうぞ。