【Cinema KOBE】アクション×裏切り×伏線回収『WAR!』が堪らなく好きな件
『WAR!』と私
Cinema KOBE さんで再上映していたので鑑賞したインド映画『WAR!』。評価も高めだったので、普通に面白い映画なのかなーと軽い感じで観に行った。しかしストーリ・アクション・迫力・スケール・面白さすべてが期待を上回った。しかも最近は「ただひたすらにかっこいい!」と少年心をくすぐってくるような映画がなかったため、たまらなく好きになった。それを映画館の大スクリーンと音響で観れたことを幸せに思った。
■大迫力キレキレ アクションシーン
全てのアクションシーンが無駄にかっこいい(もちろんいい意味)。しかも『007』『ミッションインポッシブル』などの名作スパイ映画のオマージュがインド版アレンジを加えた大迫力アクションで演出してたのが良かった。拳銃でヘリコプターを墜落させて爆発を背景にバイクで颯爽と走るシーンが一番かっこよかった!他にも、『ミッションインポシブル』を彷彿とさせる市街地バイクチェイスや、爆破の中からバイクで出てくるのとか、『007』から着想を得てると思われる雪山のシーンや、雪原を車で走り去るシーンは元ネタを知っている分熱くなれた。しかも元ネタの映画は劇場で観れてないので嬉しかった。またパンチやキックを食らわせた時の「ドッ」っていう音がリアルだったので、臨場感があった。アクションもさることながら、主演の2人が筋肉ムキムキのイケメン。銃、サングラス、バイク、何でも使いこなす。何を持って、何をしてもカッコいい。男として惚れた。あんな感じの大迫力のアクションがカッコいいって万国共通なんだ!
■2回目観に行きたくなるような展開
この映画は良くわからないところから始まる。しかも観ていると何度も「え?どういうこと?」となる。そうすると状況や理由を説明するかのように過去のことが詳しく描写される。ここで初めて気が付くが、しっかりと伏線は張られている。綿密すぎるストーリー展開があるから2時間30分にも及ぶ長編を飽きさせるどころか、ワクワクさせながら見せることができている。伏線がたくさん張られているため2回目以降観に行って理解を深めると面白さが倍増することは間違いない。
■どんなシーンも手を抜かない全力投球演出
1秒たりともお金をケチってるシーンが無い。キャストは全員美男美女。車もヘリも大爆破。この映画は1秒で何億円かかってるんだろう?
中盤、たくさんの美女たちが踊っているパーティーでカビールとハーリドのミュージカルがある。ストーリーに直接関係はないが、しっかり長回しで撮影していた。また曲もダンスも全てオリジナルでクオリティーも高かった。サントラCDあったら欲しいくらい。ミュージカルシーンのエキストラの能力と数も流石。製作費がどうしてもかかってしまうのがアクション映画では、こういうシーンで削りがちなのに、惜しむことなく注ぎ込んでいる心意気が好き。
■最後に
あまり有名な作品ではないのかも知れないが、2020年ベスト5には必ず入る傑作だった。初めて観たインド映画だったので映画の概念が変わるくらいの衝撃を受けた。インド映画が大好きになったのでいろいろ観てみようと思う。新たな映画の扉を開いてくれた映画だった。
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