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羊と地理の高校時代

実家に帰るとまったくからだを動かす機会がなくなるので、1時間ほど散歩に。

空とのコントラストが美しい


30年以上ぶりに通っていた高校へ。


新設校だったので、完全な学校に整備されたのは卒業間際。
家畜試験場跡地にできたので、音楽室で歌っていると繋がれた羊がトロトロと歩いていて、未年のわたしは同族嫌悪を抱いていました。

あたま悪そう。
あたま悪そう。
なんでそんなにあたま悪そうなんだよーっ。


合唱しながら、ずっとそう思っていた。
今、考えると酷いね。
トロトロ歩いてるだけで、羊のせいじゃないのに。わたしが勝手に嫌悪感抱いただけなのに。


行きたかった高校に受験で落ちたり、付き合っていた男の子にふられたり。小さなイライラを抱えていた高校時代。
それでも自分がやりたいことを少しでもやっていれば、羊に当たり散らすこともなかったのだけど、あのころのわたしは「やりたいことをやる」なんて考えたことすらなかったし、自分を満たすなんて知らなかったの。羊ちゃん、ごめんよ。


当時、九十九一さんのパックインミュージックというTBSラジオの深夜番組に無茶苦茶ハマっていました。なぜ、それにハマっていたのかまったくわからないし覚えていない。
思い出せるのは、世界が終わったような静けさの漂う深夜、息をひそめつつも日中の生きづらさを密かに解消していたことだけ。


毎週、金曜日から土曜になる深夜25時からの2時間はラジオの前に“誰にも邪魔されないわたし”が確かにいた。


そして土曜朝。

1時間目の『地理』は当然、寝てました。
成績は10段階の『1』。

あのころ、もっと勉強しておけばよかった?

なんてことはこれっぽっちも思わない。
だって十分、しあわせに生きてるから。










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