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アテネの中心で洗濯機を壊す〜アテネにこぐる日記番外編②〜
こんばんは。
昨日、アテネから帰国しました。
事前にスマホ用アプリ『My SOS』で陰性証明書の登録やアンケートを済ませました。
ギリシャは6月1日以降、隔離が必要のない国に認定されたのもあり、あっさり入国できました。
本当に本当に旅の神さまに守られていたのかも。と思うぐらい、出入国はスムースでした。
が、しかし。
実はドカンと景気よくやらかしたのよ、オレ。
え?
なにを?
洗濯機、破壊しました。
は?
ですよね。
わたしだってまさかこんなことになるとは思わなかったんだものー。
あれは忘れもしない到着翌日の5月29日日曜日。
アテネは暑くて、日本から着ていった洋服が汗くさいかも。
と、洗濯をすることにしました。
泊まったのはAirbnb。
いわゆる民泊です。
だからキッチンも洗濯機も揃ってます。
なので、お洗濯もお料理もできます。
でも、洗濯機が日本とはまるで違います。
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はじめてみる、縦型のドラム式。
初めてみるのだから、使うのだって初めて。←当たり前やー。
で、様子をみる。
どうやらこんな感じっぽい。
①洗濯機をあける。
②ドラムの蓋をあけて中に洗濯物を入れる。
→ 縦型なので、ドラムはハムスターがくるくる回して遊ぶ『回し車』が前に回る感じ。
なので回し車の上側をあけて洗濯物を入れます
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③ドラムの蓋をしめる。
④洗濯機をしめる。
⑤洗濯方法を選んでスイッチを入れる。
なんですけどね。
まあ、ぶっちゃけ見ただけじゃよくわからないわけです。
だってドイツ製なんだもの←ここ、ポイント。
ボタンの説明は英語だった気がするけど、日本とちょっと違うせいか「???」なのです。
わからなかったらホストに聞く。
フツーそうでしょ。
もともとビビリなんだし。
なのに聞かずにとりあえずやってみたいタイプ。
経験しないと学習しない子なんです。
で、どうなったかというと。
ドラムの蓋を閉め忘れましたー!
ひぃーっ!
そしてそのまま洗濯機を回してしまいました。
やったね。
回り始めて、あ!やばい!と気がついた。
でも、ドイツ製って、一度スイッチ入れてロックがかかったらどんなにロックを解除しようと思ってもビクともしません。
なんてガンコ野郎なの!←自業自得。
回り始めた洗濯機はドラムの蓋が洗濯機の蓋にガンガン当たるものすごい音がして、久しぶりに顔面蒼白になりました。
ものを破壊する音ってやたらと大きい。
そして強く、怖い。
やさしいとか、かわいいとか。
楽しいとかもう完全に無縁。
当たり前だけど。
間違ったことしてるんだから。
「あ、もうこれ絶対、壊した」
それ以外のことは思い浮かばず、洗濯が終わるまで生きた心地がしませんでした。
そして、ものすごく長い洗濯時間(感覚的に)のあと、洗濯機を開いたらやっぱり!!!
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やっぱり割れてました。しょぼん。
日本で、自分のものを壊した。
であれば、そんなに気にしません。
でも、海外で。
しかも他人のものを壊すって、もうそれだけで地下100メートルぐらい凹む。
はぁー。やばい。
半ベソかきながら、日本にいるたなかにアドバイスをもらい、お部屋のホストに連絡しました。
英語は苦手なのに余計なコミュニケーションを取らないといけないオレ。
もうー、なぜそうかなー?
と自分に120回、問いただしたい。
でも、ホストはとてもやさしく、修理してくれる人に確認するから大丈夫よ。
と言ってくれました。
買い替えになるなら海外旅行保険を申請したほうがいいよね。
日本のクレジットカード会社に電話しないと。
ベソベソしながらいろいろやろうとするのだけど、動転してるから手が震えて電話もできない。
時差もあるしね。
『覆水盆に返らず』
そう思ったらちょっと落ち着いた。
あきらめがついたってこと。
とりあえずわたしは元気だし、生きてるし。
そして、昨日の帰宅後、ホストから連絡をいただいて、100ユーロ前後で修理できそうとのこと。
ホッとしました。
なんせ買い替えるって言われたら10万円ぐらいかなと思っていたので。←まだ請求されてないのでわからないけど。
ごくフツーに海外に行き、ごくフツーにトレーニングを受けて、ごくフツーに帰国する。
本人はいつもそのつもりです。
でも、忘れてはいけないのはわたし自身がごくフツーにできないことがいっぱいあるってこと。
とはいえ、どんなときも命に別状ないだけで十分ラッキーだと自分では思います。
修理代がよけいにかかるけど、命あっての物種。
と思えば大したことじゃありません。
と自分をなぐさめてます。
なので、また必ず行くよ、アテネ。
と思ってます。
おしまい。
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