子どもの皮膚湿疹とお母さん
先日、クライアントさんが一人、相談会を卒業されました。
主訴がアトピーの2歳の男の子です。
過去に数回のステロイド使用歴があるくらいだったこともあってか、相談会は3回のみでお肌もきれいになりました。
実はこのケース、私は、お母さんの頑張りがあったからこその結果だと思っています。
実際、相談いただいた当初は、お子さんよりもお母さんから困っている感を強く感じました。
また、このお母さんには、好転反応への強い拒否感がありました。
好転反応とは、症状が快方へ向かう時に、一時的に別の症状が現れたり、症状が悪化したように見えることを言います。これは、ホメオパシーに限らず、他の自然療法でも見られる物です。
好転反応の出方は人によって様々で、とても辛い症状が出る場合もあれば、あまり気にならない程度で済んでしまう場合もあります。
とは言え、好転反応は軽いに越したことはありませんので、強い好転反応が出ないようレメディーを選択をすることは、ホメオパスとして責任を持って行うべきことの一つです。
でも、どう頑張っても、絶対に好転反応が出ないとは言い切れないし、出方を完全にコントロールすることは不可能です。
ホメオパシーでアトピーを良くしたいと考えているにも関わらず、どうしてそこまで好転反応が嫌なのか?
好転反応が嫌だと思うその奥には何があるのか?
お子さんがレメディーを摂る前に、お母さんが自分自身と向き合う必要があると強く感じました。
子どもの皮膚湿疹をどうにかしたいと思っているのに、その前にお母さんが自分と向き合うとか、普通だったら意味不明だけど、でも、そこを乗り越えなければ、アトピーの改善もないのです。
嫌われることも覚悟で、お母さんにお伝えしました。正直、もう連絡はないだろうと思っていました。
そうしたら、お母さん、腹を決めてくれたのです。
皮膚がきれいになっていく過程で、一時、湿疹が強く出たこともありました。発熱もありました。
皮膚湿疹が後どれだけ続くのか。本当によくなるのか。
心が折れそうになったこともあったと思います。
結果、約半年で息子さんのお肌はきれいになりました。
息子さんも頑張りましたが、一番はやっぱりお母さんだったと、私は思っています。
「子どもの症状って、実は親が関係していることがほとんどなんだよね〜」という話、自然療法などを扱う人たちの中ではよく言われていることです。
偉そうに言っていますが、自分に立ち返った時に反省するところもまだまだ多いです(-_-)