中毒からの卒業

誰にでも、やめられないものが、一つや二つはあると思います。
依存症と病院で診断されるほど重度なものではないけれど、どうしてもやめられないものを、私は、依存の始まり≒中毒と考えています。

私も今まで色々なものの中毒になり、それを卒業してきました。
代表的なものは、コーヒーとタバコ、薬です。
最近では、ついに飲酒からも卒業できそうになっています。でも、もともとお酒が好きで止める気もなく、「酒呑みホメオパス」と名乗ろうかと本気で考えていたくらいだったので、正直自分でも驚いています。
(酒呑みから健康に関するアドバイスを受けても、健康になれる気が致しませんが。)

お酒に関しては、かつては中毒的に呑んでいたこともありましたが、最近は純粋に趣味のように呑んでいました。ただ、諸々の理由で量を減らしたいと思っていたタイミングで、同じく酒好きの夫の、ある身体症状が肝臓の疲れから来ていることをQX-SCIOに指摘されたことで、お互いにお酒を控えようという流れになり、結果、毎日呑まなくてもよくなってしまいました。
寂しいので週末は呑んでいるのですが、以前ほど美味しいと感じなくなってしまっていることに、さらに寂しさを感じています。

タバコは、インドを旅行したのがきっかけで止めることができました。
インドは、宗教上の理由からタバコを買える所が少ないと聞いたので、滞在中は禁煙してみようと思い、実践してみました。結果、そのまま止めることに成功しました。ただ、私の場合は、止める数年前から無添加のタバコを吸っていたことも成功の要因の一つだと思っています。
通常のタバコには、記載はありませんが、様々な添加物が含まれており、そのためにますますタバコがやめられなくなっているという話を聞いたことがあります。実際に私も、タバコを無添加のものに変えてからは、吸わないでいられる時間が長くなったことを実感していたので、このままやめられそうだと自然に思うことができました。
禁煙したい人は、まずはタバコを変えてみるのことをお勧めします。

薬は、危機感から止めました。
私の場合、薬への依存は、頭痛薬から始まり精神薬、睡眠薬に至りました。
原因不明の頭痛が続いたことから鎮痛剤をとり始め、その後相談のつもりで受診した精神科で精神薬を処方されました。薬によって体に色々な不調が出たのですが、それを訴えるたびに薬が増えたり強くなったりしていきました。また、「ない」といっている症状に対しても薬が出るようになってきたことで、何かがおかしいと思うようになり、薬を止める決心をしました。
断薬の方法論など知らなかったので、自己流で、最初は飲む頻度を少なくし、徐々に間隔を広げていくという方法をとりました。約2ヶ月分の処方薬を半年くらいかけて飲み、最後の数回分をお守りとして残して終了しました。思い返せば、フラッシュバックのような症状も出ましたが、薬を飲んでも飲まなくても同じだと思っていたので、結局お守りを使う機会もなく、精神薬から卒業することができました。

コーヒーの関しては、以前、バレリアナのマザーチンクチャーで中毒を脱した話を書いたので割愛します。

結局、中毒からの卒業は、本人の意思がなければ達成することはできません。
また、中毒になってしまうのは、何かに依存したいと思う気持ちがどこかにあることも要因の一つなので、その気持ちに気づくことができるかも鍵になると思います。
私も、特に精神薬に関しては、「薬を飲めば苦しみから解放される」「誰かに助けてほしい」という考えがあったから、飲むようになったのです。

一方で、薬物は別として、嗜好品に対する小さな中毒は、無理にやめなくてもいいと思っています。必要がなくなればやめる日が来ます。
私にとってそれは、かつてのタバコであり、今はお酒です。
でもやっぱり、お酒と完全に別れるのはつまらないな。

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