参考文献の探し方
大学の課題はいろいろな種類があります。
essay(論文)、プレゼン、グループワークetc.
どんな形態であれ、必ず求められることがあります。
それはreference(参考文献)の提出です。
大学院のレベルになると
自分の考えひとつ述べるにも必ず根拠が必要になります。
「私は〇〇だと思います」
だけだと、単なる個人の感想になってしまいます。
「××なので、私は○○だと思います」
と、自分の考えの裏付けとなるものを示さなければならないのです。
その際の裏付けは必ず過去の文献の中から探し出します。
つまり、「これまでの研究で××がわかっているから、私は〇〇だと思うんだ」と説明するのです。
その際に気を付けなければならないのは参考文献のクオリティです。
間違ってもWikipediaなどを参考文献にはできません。
Wikipediaは誰でも編集ができるので、そこに掲載されている情報の信憑性については保証されているとは言えないでしょう。
とても便利なツールであり私もよく使いますが、大学院の論文を書く際には使えません。
基本的にはpeer reviewed articleを参考にします。
peer reviewedとは査読済み、つまりその分野の専門家が論文の内容をチェックし妥当性を認めたものです。
参考文献の検索の際には必ずpeer reviewedでフィルターをかけて探します。
とはいえ、膨大な先行研究の中から自分に必要なものを見つけ出すのはなかなか骨が折れます。
そんなときに私がよくやるのは、
他の論文の参考文献を参考にする
です。
ひとつの論文を読んだら、その論文の参考文献を見て
自分のエッセイに役立ちそうな論文をピックアップして読むのです。
そしてその論文の参考文献をまた漁り…
という感じでどんどん深掘りしていきます。
今のところこの方法は私に合っているなと思います。
ただし、その際にもそれぞれの文献のクオリティの確認は忘れてはいけません。
また、文献によってはかなり古い情報を参考にしている場合もあります。
新しいものが必ずしも良いとは限りませんが
第二言語習得理論に関しては次々と新しい試みがなされているので
なるべく最新のものがいいのではないかというのが個人的な考えです。
ちなみに論文を書くときにはこの参考文献探しに一番時間がかかります。
参考文献さえ揃ってしまえば、あとは必要な情報を盛り込んで自分の論点を展開するだけなのでサクサク進みます。
これからTESOLをやる人は、まずは参考文献探しの訓練が必要になるのではと思います。