なんだよ! お前らっ!!・・・New York留学準備・・・64
40年前に〝ニューヨークに住みたい〟〝ニューヨークで書く人になりたい〟と言った時、周りの人たちは、キツネにつままれたような顔で、ポカーンとしていた。
時にはドン引きされ、後ろ指をさされているかのように、変人扱いだった。
40年経った今、多くの人が〝カッコイイ〟だの〝素晴らしい〟だの〝尊敬する〟だの、拍手付きで絶賛してくれて、応援しているとまで言ってくれる。
それなのに、素直に受け取れない私がいる。
あろうことか、お下品にも、
『なんだよ! お前らっ!!』と思うときがある。
なぜなら、私は40年前から一貫して言っていることは変わっていないし、
ブレてもいない。40年の間に、時代が変わり、人々の生活や発想が、
勝手に変わっていっただけだ。
そして、変人でもかっこよくもすごくもない。
(あぁ…ちょっとは変人かも…)
ただ、自分の行きたい場所に行き、住みたい所に住み、やりたい事をしようとしているだけで、至ってシンプルなのだ。
心無い人たちからは、実家に住む高齢の母を置き去りにする、実家の近くに住む妹にすべてを押し付ける、生まれたばかりの孫をほったらかしにするなど、とんでもなくわがままで、超絶自分勝手なヤツだと言われることがある。
でも、明日も今この瞬間のように生きていられる保証はなく、災害や事故に遭って命を落とす可能性はある。そうなったら私は、後悔と無念で死んでも死にきれない。
この世に居させてもらえず、あの世にも行ききれず、みんなの見えない所をウロウロと彷徨うことになってしまいそうだ。そうはなりたくないし、
後悔したくないから、自分に正直に生きて行くだけ。
死んでも死にきれなくて、みんなの見えない所をウロウロと彷徨ったり、
自分を押し殺してずっと後悔しながらヨボヨボのお婆さんになって、
空虚感や虚無感いっぱいで生きていても、心無い人たちは、その責任は取ってくれない。
夢を叶えるからと言って、傍若無人に、自分勝手で、わがまま放題やりたい放題、生きているわけではない。
家族にはできるだけのことはするし、ほったらかしになんかしない。
40年前の人にも、40年後の人にも、心無い人たちにも、時々『なんだよ! お前らっ!!』と思うことがある、お下品なYUKIEである。