59歳と365日。40年熱望し続けたニューヨーク移住へ出発。飛行機内の巻

今回の渡米は、ハワイアン航空で、羽田空港からハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港で乗り換え、再びハワイアン航空でジョン・F・ケネディ国際空港への移動だった。

2度目の渡米とはいえ、前回は全日空の直行便だったので、あまり心配事はなかったが、今回は日本語が通じないと思い、少々不安だった。
しかも、以前に見た口コミ内容があまりよくなく、不快になったら嫌だなぁと思いつつ、機内に乗り込んだ。

私の席は2列席の窓側で、隣は若いお兄ちゃんだった。
私が席に行くと既に着席していた。手持ちのスーツケースが重くて、
私1人では持ち上げられないので、お兄ちゃんに頼むと、無言で入れてくれた。日本人か海外の人かわからず
「thank you」
とお礼を言うと、コクリとうなずいたので、
韓国含む東南アジア系の人かなと思った。

日本からハワイのフライトだったからか、日本人の客室乗務員が何名か搭乗しており、アナウンスも日本語があったため、安心できた。

予定時刻に出発した飛行機が滑走路を猛スピードで走るとき、
何だかジェットコースターに乗っているような感覚で楽しかった。
以前の涙、涙の感動は全くなく、慣れとは恐ろしいと自分でも呆れた。

しばらくして機内食が運ばれてきた。私は食いしん坊ゆえ、ほとんどの物を不味いとは思わないので、たいていの場合あまり不満はない。
けれど、大変申し訳ないが、量は少なく、美味しいとは言い難かった。
私でも腹五分目ほどだったので、男性には明らかに足りない量だったのではないだろうか。

ロコモコ丼、もどき?

2回目の食事の朝食も、おやつではないかと思うほど少なく、機内食に重きを置く人には向かない飛行機だった。

そして、機内はとても寒かった。人一倍恥ずかしいほど暑がりの私でも、
窓側の席だったこともあるかもしれないが、膝に毛布を掛け、冬コートを着ていないとならないほど寒かった。
けれど、CAさんはどの人もにこやかで対応は良く、私にとって、大きな不満にはつながらず、ハワイまでちゃんと連れて行ってくれるのならそれでOKだと思えた。

フライト時間が7時間だったため、熟睡とまでは行かなかったが、
実家に行くときに乗る、深夜高速バスの感覚だった。

窓からハワイの島々が見えてくると、観光アナウンスが流れ、世界で唯一、珊瑚礁の上に作られた空港だと教えてくれた。
この時のハワイの気温は26℃。しかも機内から見る外の風景は、
日差しが強そうだ。
暑さにからっきし弱い私は、機内から出るのを一瞬ためらった。





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YUKIE
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