変化のシェキーマ先生
夜中に、子どもと老犬の具合が悪くなり、そのお世話で、朝起きられなかったリエママ( ホストマザー日本人)に代わって、エリパパ(ホストファザーアメリカ人)がおにぎりを作ってくれた。
何の味付けもない、ただの白い丸いおにぎり2つに、感動した。
元々、家事育児をホストマザーとほぼ同等にこなすエリパパなのだが、
私のためのおにぎりまで作ってくれるとは。
これはやはり、しっかり学ばなければバチが当たる。
よし、今日もシェキーマ先生とのバトルだ!と、勢いよく家を出た。
そして、なんと、あのシェキーマ先生が、8:50に部屋に入ってきたのだ。しかも「おはようございます」と言いながら。どうした? 何があった? やっとやっと私の本気度をしっかり理解してくれたのか?
実は、少し前の授業で、曜日や時間の勉強をしていた時、1週間の私のスケジュールを書き出して発表したことがあった。私の1週間のスケジュールはほぼパンパン。ゆっくりのんびり遊んでいる時間は、あまりない。
月:学校、チャイルドケア、家事手伝い
火:学校、インターン、家事手伝い
水:学校、チャイルドケア、家事手伝い
木:学校、インターン、家事手伝い
金:日本仕事、その他、チャイルドケア、家事手伝い
土:日本仕事、その他、チャイルドケア、家事手伝い
日:日本仕事、その他、
その他は、noteを書いたり、日本とのやりとり、ニューヨーク生活の調べ物などなど。
学生なのでアメリカでは仕事ができない。けれど学費は稼がねばならず、
日本からのゴミ仕事で、かろうじて食いつないでいる。この先、年金の手続きをしたら、雀の涙ほどでも潤うかもしれないが、今のところその余裕がなく、バタついている状態だ。
そんな私の1週間の日常を知ったシェキーマ先生は、一瞬顔色を変えた。
シェキーマ先生は私の娘と同い年なので、おそらく親御さんと私は同年代だろう。60歳の孫持ち女が、成果が出る出ないは別にして、必死に学んでいるのだ。生半可な気持ちで移住した訳ではないことは、わかるだろう。
先日から、何度も何度も何度も、
「practice(プラクティス・練習)、practice(プラクティス・練習)、practice(プラクティス・練習)」
と繰り返し言いながら、少しずつ変わってきたような気がする。
が!
しかーし!!
11:15。勝手にブレイクタイムになった。そして何を始めたかというと、
どこかに電話をし始めた。
ハンドフリーになっているので、音声が丸聞こえなのだが、オペレーターの話し声と、保留音楽が交互に何度も繰り返されている。そして何度も自分の名前を言っている。きっと何かの問い合わせなのだろう。私も渡米前に、
あらゆるところに問い合わせて、オペレーターと保留音楽の繰り返しを、
何度も何度も聞いてきた。そのイライラやかかる手間はよくわかる。
結局、完結はされず、お昼寝をしてしまったが、
もしかして、8:50出勤はこの電話がしたかったからか?
いずれにしても、明らかに授業態度が変わってきたシェキーマ先生だった。
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