Crazy New Yorkはイヤじゃない

学校の、あまりのゆるゆる(いい加減)さに呆れると同時に、
学費が安いということはこういう事なのだと、改めて思い知った。

チャイルドケアに向かう帰りの地下鉄の中で、頭の中を整理した。
どんな学校であろうが、やる気さえ失わなければ、必ず英語力は伸びると信じたい。そして伸ばすためには、やはり自分の努力しかないのだと思った。学校や先生に文句を言う前に、自分自身が努力をすることが、大事なのではないかと。

そう思いながら地下鉄に乗っていると、ある駅でいきなり止まってしまい、動かなくなった。車内放送では何やら説明をしているが、私には理解できない。ただ、「A、B、C、D」というアルファベットだけはしっかり聞き取れたので、恐らくそちらの路線に乗り換えろという事なのだろう。

人が乗っては降り、降りては乗って、同じアナウンスが何度も流れる。
15:30にはチャイルドケア現場に着かなければならない。
ほとんどの人が降りたので、一緒に降りたアジアっぽい女性に翻訳機を使って「What happened?(何が起きたのですか)」と聞いてみた。女性に、
「Chinese?, Japanese?」
と聞かれたので
「Japanese」
と答えると、日本語訳で、〝断水のために電車が止まった。A、B、C、Dの電車に乗り換えが必要〟と教えてくれた。
ああ、また地下鉄に振り回された。
学校といい地下鉄といい、どうしてこうもいい加減なの?と思ったが、
これもNew Yorkの一部なのだ。

仕方なく電車から降り、Aに乗り換えようとホームに行くと、さっき止まったはずの、乗る予定だった電車がすぐに動き出した。
やれやれと呆れていると、大爆音で音楽を流しながら、お猿さんのようにポールダンスを披露するお兄ちゃんたちが現れた。車内は拍手喝采。
まるで居酒屋のノリで盛り上がっている。
隣に座っていたお婆さんが、$1札を渡す。
外の気温は11度だというのに、車内には涼しい風が吹いていて、寒かった。

学校も、先生も、生徒も、地下鉄も、乗客も、こんなにCrazyだけど、
私はこのCrazyさがイヤではない。日本に居たときのような、淡々とした日々とは真逆で、身の回りに次から次へと色々なことが起こるので、
全然飽きないのだ。

いいなと思ったら応援しよう!

YUKIE
いただいたチップは、くださった方に深い感謝をし、他の方の素敵な記事へのチップに使わせていただきます。