1¢のおまけ

New York到着日に誕生日ケーキを食べて以来、お菓子を全く食べていなかったので、そろそろチョコレートが食べたくなってきた。
ちょうど学校に行くために通る駅の地下に、広くてきれいなpharmacy(ファーマシー・薬局)がある。

Duane Reade(デュアン・リード)という、Manhattan内にいくつもあるチェーン店なのだが、薬局と言いつつ、雑貨やお菓子、ドリンクも置いてあり、日本でいうところのマツキヨのような店舗。

私が行く店舗は駅が巨大なので、店舗も大きくて品揃えが豊富で、
何よりきれいなのだ。早速クッキーとm&mを買った。

New Yorkerのほとんどが携帯やクレジットカードで支払いをしているのだが、私は日本の口座残高を極力減らしたくないので、羽田で現金をドルに換えて来た。なるべくカードは使わずに、現金で支払いたかった。

レジのおばちゃんに
「cash OK?」
と聞くと、全ては聞き取れなかったが
「全然大丈夫!キャッシュが1番よ!」
と言ってくれた。
そして合計額が$10.01。日本円で分かりやすく言うと、1,001円。
うっわ、めんどくさー。$10は$10札があるのですぐに払えるが、
1¢は見分けがつかない。
財布に小銭はあるが、どれが1¢だかわからない。財布を覗きつつ、
「うわぁ~えっとぉ~」
と戸惑っていると、レジのおばちゃんは手を振り払いながら「no、いいわよ」とおまけしてくれた。ええー!? そんなことあり? 
個人商店の気前のいいおばちゃんならわかるけれど、マツキヨではありえないでしょ? でも、小銭を探す面倒なことをしなくてよかったことはラッキーだったし、1¢(1円)のおまけも嬉しかった。なによりおばちゃんの優しさ(だと思いたい。が、多分面倒だったのだろう)に、心がほっこりした。

そして日々を過ごしていくうちに、私はDuane Reade(デュアン・リード)がお気に入りになった。どこの店舗も店内はもちろん、商品の陳列具合もとてもきれいなのである。

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YUKIE
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