歯科通院・・・New York留学準備・・・31
15年ほど前に虫歯治療をした際、奥歯1本の根っこの状態が良くなく、
今すぐではないが、いずれ抜歯になると言われた。
歯は健康だったので、そのままにしていたのだが、時々歯茎に小さな水ぶくれが、できては消え、消えてはできるを、かなり長期にわたって繰り返していた。
けれど、ついに水ぶくれは消えなくなり、1年ほど前に、日常に少しずつ支障が出るほど大きくなって、とうとう抜歯をした。
健康な歯を抜いて入れ歯にするなんて、一気に老け込んだようで気が沈んだ。
結局、1本の部分入れ歯になり、1年。
歯磨きの度に出し入れしたり、金具が緩くなってきて指でぎゅっと締めているうちに、とうとう金具が取れてしまった。
New Yorkの医療費は尋常ではないほど高く、払えないので病院には罹れない。なので、新しい部分入れ歯を作るついでに、予備も2、3個作ろうと思い、歯科医院に行った。
ところが、保険適用では、1度作ったら、6か月以上期間を空けなければ作れないとのことだった。私の場合、9月末には社会保険が無くなる。
歯科医師に、
〝秋に長期で海外に行くこと〟
〝滞在先では医療費が高額過ぎて、病院に行かれない事〟
〝今回1年で壊れた(正確には私が壊した)が、帰国が未定なので、
数個の予備が欲しい〟
と伝えた。
すると、医師からは案として、高くはなるが、自費でなら6か月未満でも作れるという。大勢の諭吉が飛んでいくが、ニューヨークで作れないなら致し方ない。取り急ぎ保険適用で1個だけ作り、渡米前に自費で予備を作ることにした。
ちなみに、ニューヨークで作るより、一旦帰国して自費で作り、再び渡米する方が断然安く作れるのだ。
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