ベビーのスイミングはまるでイルカの様子
先日、子を連れてベビースイミングへ行った。
ベビースイミングというのは生後6か月程度から参加できるプール教室だ。我が家は1歳を過ぎての参加となった。
ベビースイミング用に2レーンほどが解放されるのかと思ったら、プール全体を貸し切っての教室だった。時間になると父や母に連れられたベビーたちが、わさわさと現れ、慣れている子は口角をニンッとあげたままザブンと、まるで水の中に飛び降りるように入水していく。親の周りをイルカのようにくるくると泳ぎ回る子もいて、「子の身体能力がすごい」と目を白黒させてしまった。
こほん。ここまで、まるで私が子と一緒にベビースイミングへ参加したような口ぶりで書いたが、実は私は泳げないので、初回のベビースイミングは夫に託した。プールで足が付くか、親が泳ぐ必要はないか、偵察してきてもらったのだ。
もちろん受付の人に「泳げなくても大丈夫ですよ~」と言われていたが、子を抱っこしながら入水したら、すってんころりと転げてざぶん、という未来があり得る。おとなしく見学室から見守った。
途中、見学室で隣に座った別の家庭の父親がクーリッシュ(アイス)を飲んでいるのに気が付いて、「ああそうだ、のんびりするなら今だ」と、慌てて私もドリンクを買って飲んだ。
子にとっては、初めてのプール。泣きはしないかと気をもんだが、満面の笑みで参加していた。
なぁんだ。良かった。胸をなでおろして、見学中は一生懸命に子へ手を振った(気が付いてもらえなかった)。
母が泳げないのに、子は泳げるようになるのだろうか。「ママが泳げないんだったら、自分も泳げなくていいよね」というかしら。それとも、「ママ、がんばって一緒に泳ごう?」なんて。……言われたらどうしよう。「ママはルフィと一緒なの」と言って切り抜けられるだろうか? 私のどんくささが、数年後にはバレる。