施設にいる(いた)事を言うか言わないか問題
この問題、私のいた児童養護施設では言う派、言わない派でけっこう半々だった気がします。
私は「言わない」を選択しました。
高校2年生で中途半端な時期だったのもあり、友人に「実は施設に行ったの・・」なんて言えず。家族の話題になった時はテキトーにごまかしていました。
そして退所後、大学生活で一人暮らしが始まりました。
「よし!環境も変わったし施設にいたこと言っても大丈夫かも!」
初めてできた友達と家族の話題になりました。友達の家族の話を聞いて、「ゆきちゃんのお父さんお母さんはどんな人なのー?」といざ聞かれドキッとする私。
「えっと・・・(どうしよう施設にいたなんて言ったらびっくりしちゃうよね、お母さん亡くなってることも施設のことも暗い先入観ありがちだし気を遣われたらどうしよう、、)」
言葉に詰まってしまいました。
そして結局いつものごまかし作戦。
お父さんとはあんまり仲良くない想定、お母さんとは仲良くしてる想定。
嘘を嘘で取り繕って、なんとなく会話が進んでいって、もやもやした気持ちが大きくなって、嘘をついている自分が大嫌いになって。
学生時代にできた友達には結局今でも施設のことは言えていません。
私の理想。
施設出身って言っても「ふーんそうなんだ」で終わる世界線。
「変なこと聞いてごめんね」って謝られたりしない世界線。
暗くて触れづらいイメージじゃなくて「そういう家もあるよね~」ぐらいに思える世界線。
遠い先の話かもしれないけど、
私が児童養護施設職員になろうとするのも、
こうやって皆さんに発信しているのも、
いつかそういう世界線になってほしいっていう思いがあったり。
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