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花火と友達とコロナ明け

地元の夏祭りに行って花火を見た。
コロナの影響で実に五年ぶりの夏祭りだった。
色んなものに目移りしてはぐれることが多いので友達と約束してまわりはせず、途中で会った人と一緒にまわったり、はぐれたりとふらふらしながらまわっていた。
そして、しばらくしてから一緒にまわったグループの一つと花火を見た。

あいにくの雨で花火の一部が雲に隠れていたが、光に照らされる雲は花火の一部みたいでとても綺麗だった。
視界に映るたくさんの人は皆同じように花火を見ていてそこには幸せな一体感があった。

一番印象に残ったのは花火を見ている友達の姿だった。
別に、特別な格好をしていたわけでも、特別な行動をしていたわけでもない。
ただ花火を見て立ち尽くしていただけだ。
特別でもなんでもない、ただそれだけのことがすごく印象に残った。
花火の光で落ちる影、照らされてきらめく目があの場にある何よりも美しいと思った。

コロナで5年の間が空いたからこんなことを感じれたのかもしれない。
そう考えるとコロナ禍も悪いことばかりじゃないのかもしれないと思えた。


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