「家族の肖像」はヘルムートへのラブレター?【ネタバレあり】
ルキノ・ヴィスコンティ監督後期の珠玉作。
ローマの豪邸で「Conversation Piece」と総称される18世紀の家族画に囲まれ独り静かに暮らす老教授のもとに、ある日突然騒々しい闖入者たちがやって来る。
富豪のビアンカ・ブルモンティ夫人は愛人コンラッドのために教授が買い損ねた家族画と引き換えに、豪邸の一部屋を間借りしたいと申し出る。
不承不承、承諾した教授だがこの一家の身勝手さと行儀の悪さ、傍若無人さは目に余るもので、断りもなく部屋の改造を始めて水漏れを起こしたり、政治