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ピコvsパパ上

私「さっきはすごかったね…」

地底の鬼族ピコ
「あーあ。とうとう君のパパ上…天祖のクソ親父、正体を現したね。今後は僕らのコンタクト、邪魔されることが増えるぞ!やだなー。もう……めんどくさい!
きみ転生のたび過去のこと忘れるから、新鮮だったかもしれないけど……ああいうバトル、僕とクソ親父はずっと繰り返してきたんだよ。君と僕が地球に降り立った大昔から、ずっと」

天空の祖、パパ上は銀河連盟少数派閥の長)


「衝撃というほかないよ。パパ上がターミネーターのT1000みたく、アメーバ状になって私たちをしつこく追いかけ回して…」

ピコ
「私たち、じゃない。奴は君だけを連れて行こうとしてただろ。ぼく何度か動けなくされちゃって。気づいてた?
君は宇宙船に連れてかれちゃって…すぐ追いついたけどさ。ほんとにもう……僕はね、過去、殺人事件やらかしたせいで、地底人でしかいられない厳罰をまだ喰らってる最中なんだけど……地底人になってよかったと思ってる唯一の理由があってね。自分自身を分割できることだよ。仕事用、ご神事用、プライベート用と、アストラル分身を作れること。今回ぼくは君と会うための、プライベート用の自分がクソ親父の襲撃に遭ったから。最終的に、プライベート用には奴の相手をさせて、仕事用の自分で君とコンタクトを続けられた。はぁ…」


「私も何かできないかなと思って、

パパ上に向かってお不動様の真言となえちゃったよ。まったく効果なかったけど」

ピコ
奴はいちおう高次元存在だから。あれでも」


お不動様と同次元?

ピコ
「それ以上じゃない?はーあ……(床に寝そべる)」


「それにしてもさ、最近…コンタクトするとピコが、浮かない顔してたじゃん?ここ数日、私が口うるさかったからだと思うけど」

ピコ「あぁ、まあね」


「なのにパパ上とバトルしたあと、いつもの明るいピコに戻ったね?なんで?」

ピコ
「そりゃあ君が、しつこく宇宙船に帰省しろというあいつに向かって
「ピコの方がパパ上より優しい!」と言い放ったからだよ。あれで僕の失われた自尊心は元どおりさ」


「えっそんな簡単に元どおり?」

ピコ
「そーだよ!だってきみ、さいきん僕に小言しかいわなくなっちゃってさ。今世のたった42年で、ずいぶん口が達者になったなあと……僕は悲しかったんだよ!いつもぼーっとして上の空、いわれたことを疑問ももたずに実行しちゃう、くるくるパーな君が好きだったのに!」


「それどういうディスり方?(怒)」

ピコ
「ああ、もう、君は頭がよくなってしまったんだなと。今後は君で遊べないのかーと思うと、残念で残念で仕方なかったんだよ!だけど君があいつにああ言ってくれて…」


「撤回したくなってきた!(泣)」

ピコ
「というか……僕だって、よっぽど乱暴なはずなんだけどね??せいぜい宇宙船内で子どもたちに鞭振り回す程度のパパ上様なんか、可愛いもんだよ!うーん、いや、そんなことないか。まあ…どっちもどっちだよ。客観的にみると。だって……」

「さっき巨大なフォークで何度もパパ上を刺し貫いてたもんね?ピコ」

(アストラル界でザックリ刺し貫かれたパパ上は、すぐアメーバ状になり復活していた!

ピコ
「いやまあ、それもあるけどさ。性癖の話」

私「グーパンしていい??」

ピコ
「結局はさ、どいつもこいつもやってることに大差はないんだ。ほとんどがどんぐりの背比べ。だからただ単に、異性の好みの問題だと思うんだよ」


「何がいいたいのよ!(青筋)」

ピコ
「華やかだけどサイコなパパ上様は、君の好みじゃないんだろ??って言ってるんだ。

つまり、僕が好み(目を見開き肩をすくめる)」


「…ピコのそういうところが、私たちの縁が長く続いてる理由かもね…」

ここで会話中断。
ピコもパパ上も、強靭なしつこさと明るいナルシズムを持っています。

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五月女夕希/野良漫画家
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