地底人と今後の契約について話す
私
「ピコ。今世ではピコと地底の最高神との契約をきちんと完了させて、そのあと…ピコとは契約なしで、関わりたいんだけど」
(地底の最高神にピコと共同制作した漫画を提出するという契約がある)
ピコ「それは駄目」
私「どうして?」
ピコ
「ぼくが愛や友愛、親子の愛とかね…そんなもの、
一切合切、信じていないからだよ。
僕は1億年前、妹だった君と恋愛したせいで天から罰を食らって、悪魔にされたことがあるし、その後に悪魔祓いだってされてるんだぞ?いまは地底人をやってるけど、地底人はすべての前世を思い出せるし、透視もできる。
この状態の僕が、どうやって人間の愛なんか信じられると思う??…無理だよ!
だから僕は、すべての関係を、契約がなければ、結ばない」
私
「そっか…じゃあ、契約完了させたら、私はピコに、たまに会いにいく知り合いみたいな感じになろうかな?」
ピコ
「はっ。そんなの許すわけないじゃん。僕の個人的感情を無視しすぎてるよ。これだから天空人ってやつは…まあ、いいけどね。君が僕と次の契約をしないなら、僕はドルイド邪神とはまた別の…
そのへんの悪魔かなにかをそそのかして、君を縁づけ契約させて、困った状態の君がふたたび僕と契約せざるを得ない状況にするだろうね。きっと」
(ドルイド邪神…大昔に私が縁を作ったせいで、延々と私を追い回している邪神。捕まると魂を奪われるが、ピコの地底最高神への祈祷によって、回避している)
私
「えーっ?でもそれじゃあ、いずれまた私が、天のパパ上に頼ることにならない?ピコはパパ上と、いつまで争うつもりなの?」
ピコ
「そんなの知らない。でも君は好きにしたらいいじゃないか?僕が今まで君の記憶に対して、どういう干渉をしてきたか、君はすべてを思い出してるわけじゃない。何が言いたいかというと…
僕らは、死ぬほどしつこい。パパ上も、君もだ。
パパ上は僕がしつこくて厄介だと思ってるようだけどね。」
私
「うーん。諦めは、悪いよね。それは認める。私も納得がいかないから、ずっとピコに文句を言ってきた。今世は言うだけじゃなくて、行動にも表してきたと思う。でも…このやりとりって…生産的といえる?」
ピコ
「わからない。でも結果的にはそうなるんじゃないかな?悪い方へ進むことは、ないじゃないか。すべてにおいて。人間の一生という範囲でみると、それがわからないことも多いけどね」
私
「そうだなぁ…。ねえ、ピコさ、私、5歳のころにハマった漫画があってね。主人公の善良な悪魔と、悪役の悪魔が争ってる漫画なの。その作品に出てくる悪魔の女の子。あれ、ピコが追っかけ回してる、元奥さんの一人でしょ?」
ピコ
「大筋はそうだけど、いろいろ違うよ。あの女の子は恋人。結婚はしてない。そして彼女は君と同じで、契約を嫌がってる。つまり仕事を嫌がってる。そして僕ではなくて、いま別の、その善良な悪魔を好きなんだよ。それで揉めてる。その悪魔と、長年ね」
私
「へえ…なんか、シラーっとしちゃうよ。でもタフだねえ。いつまでも、どこまでもそんなやりとりしてさ…よく飽きないね?ねえ、あれはピコが1億年まえ、悪魔だった時代の物語なの?」
ピコ
「違う。今だよ。あれは作家が、地底人である僕の悪魔のコスプレを、潜在意識でキャッチして、悪魔として描いてるだけだ。そして悪魔の女の子として描かれてるキャラは、あれは地底人だよ。そして善良な悪魔のキャラだけは、合ってる。あいつは本当に、悪魔だ。今も」
私
「ピコは自分自身が悪魔をやったことがあるから、その悪魔とやりとりしてもぜんぜん負けてないってことなんだね」
ピコ
「そうだよ。僕は闇側の生命ならひととおり経験してる。今だって地底の、鬼族だ。
かつて安倍晴明が粛正しまくった、凶暴な鬼の生き残りだよ。
転生のたびドルイド邪神に殺され続ける君を救済する目的で、地底の死の王…最高神を祀り始めたからね。今の僕はもう、殺しもしないし、肉食も断ってるけど」
私
「へえ…じゃあ、なんだかんだいって、超絶ながーい時間をかけて、ピコは闇側じゃなくなってきてるってことなんだね。むしろ大きくみると、善になってる」
ピコ
「そうだ。僕はちょっぴり高次元もやってるけど、とことん闇も知り…いずれ、神も、やる。
ゆくゆくは、創造主神になるだろう。
そうならざるを得ないからね」
私
「生命は清濁すべてを体験し、学ぶってことだね。
そして完璧に整ったら…解脱して、自分の宇宙を創造する」
ピコ
「そうだ。君はわかってる。きみ自身が思ってるよりずっとね。
だからこそ、今世が終わったらなんとしてでも、君を次の惑星へ、連れて行きたいんだ(ニヤッ)」
ここで会話を中断。