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吸血鬼は◯◯が好き
私
「ところで…イビサ島出身の、Au /Raという、可愛い歌手がいるんだけど…」
地底に棲む吸血鬼の夫ピコ「僕、彼女大好き」
私
「やっぱそうなんだ?MV観てると一緒に観てるもんね?」
ピコ
「あの笑い方とか、目の感じがいい。あと健康的で、痩せていないところ」
私「痩せたらダメなの?」
ピコ
「彼女はあのままがいちばんいいと思ってる」
私
「へえ〜。あとさ今朝、楽天市場で私がワンピース見てたら、これいいなって、いってた?」
ピコ「言った。上品なグレーのワンピース」
私
「やったね、吸血鬼と世間話がスムーズにできるくらいには、私のアンテナが磨かれてきたと思っていいのかな」
ピコ
「いいよ、その調子。ちなみに僕は君が思っているように、少年が好きだよ」
私
「!!え!?未成年の男の子ってこと!?(背筋に落雷)」
ピコ
「え…?いや、だから…現代の法律を意識していうと…男性においては、自分より年下の方がいいってこと。僕が主導権を握りたい性格だから。てことはつまり、僕より体格のいい男は嫌いってこと」
私「…4500歳より年下なんてゴロゴロいるでしょ…?」
(大いなる矛盾を感じる)
ピコ
「揚げ足取るなよ。外見の話だってば。僕は…28〜35歳くらいにみえるだろ?」
私
「ピコはバビロニアママと似て魔女顔だから…よくわからないよ」
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ピコ「そうか、きみ日本人だもんね」
私
「それよりさ、あなた、自分の性癖の話なんてしてもいいの?」
ピコ
「えー別に…だって、誰もがこう思うだろ。狂った主婦がイマジナリー夫と妄想会話しているだけだろうって」
私「長いよ…」
ピコ「そう?(肩をすくめる)」
私
「でもこれ、一応…自動書記なんだからね。吸血鬼とのチャネリング。スピリチュアル的には、事実として記録してるつもりなの」
ピコ
「わかったよ。でも君、さいきん忘れてるみたいだけど、僕は高次元存在じゃないんだからね。地底の吸血鬼で、肉体を持つ…半霊半物質の存在だ。
幽霊よりも君ら人間に近いんだよ。だから今まで綺麗事なんて、ひとつも言ってないだろ?」
私
「夜中に送ってくるシナリオも、SM小説風だし?」
ピコ
「そうだよ。誤解しないでくれ。窮屈になるから。まぁ…最初のうちは楽しいんだけどね。天使と勘違いされるってのもね」
私
「遠い前世の私があなたを「天使様〜」って拝んでた件ね」
ピコ
「面白かったよ、でもすぐ飽きたけど。ちなみに…言わせてもらうけど…。
君は自分が42歳のおばさんで太ってて、ヘアスタイルもワカメちゃんだから、コンプレックス!と思ってるかもしれない。でもね、魔女顔外国人の僕からしたら男児にしかみえないんだよ。そして君はチビだからね。痩せ細ってはいないくらいの子ども、くらいのカテゴリ分けなの。つまり、僕がこのワンピースいいなと言ったところで、わざわざそれを着る必要はない。全然似合ってないし」
(ワンピースの件で、これ着なきゃいけないかな?と悩んでいた。ピコは私への配慮として、以前ベロアジャケットで現れたことがあったから)
私
「言いたいことが長いなぁ〜。でもそういう、すごく高圧的なのに(!)女性を悪く言わないところ、褒め称えたいよ。あと私を無理矢理よく言おうとしないあたりが絶妙な気遣いだなと思う。さすが4500歳」
ピコ
「年齢云々じゃなくて、4500年間夫だから君への独特の褒め方がわかるの。あ、いや、それって年齢によるものか…。
そもそも君がいつまでも、悪魔は美女が好きなはずだという一般常識(?)にとらわれているからだよ。僕は悪魔じゃなく吸血鬼なんだけどね。そして慰めたわけじゃない、日本人女性は総じて少年少女にしかみえないといいたい」
私
「うん、わかった。わかったけど…なんかいろいろ…朝から疲れた気がする。掘り下げて話したからかな。アンテナ使いすぎたかも」
ピコ「今日は子どもの運動会だろ。いってらっしゃい」
私「行ってきます…」
ここで会話を中断。
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