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起源の記憶と赤子の話


「ねえ。きのう衝撃的な霊夢をみましたけど…」

地底人ピコ
「ふふふ。僕がさいきん、髪の毛含む全身黒づくめの格好で君に会ってる理由がわかったろう」


「あれ、悪魔のコスプレだったんだね?まずね、ピコと地上に来たときの、起源。かなり古い時代のことを思い出したよ」

ピコ
「よかった。ようやくそこまできたね。一応これで、最も古い、地上での過去世はみせた。そう。

僕らは最初、双子の高次元存在だったんだよ」


1億年くらい前?そんな大昔から双子ってことはさ、その時期からすでに、血縁で生まれやすいという設定をしてたんだね」

ピコ
「そう。で…君の魂の生みの親、パパ上。あのとち狂ったパパ上から、僕らは生まれたわけ」

私「えっ…ピコも?」

ピコ
「僕にとっちゃ、1億年まえの、超大昔には、親だったこともあるってだけのことさ。ふん」


「信じられない!あんな…殺し合いしてるのに?」

ピコ
「実の親だったことがあるから、殺し合いできるんだよ。奴のことを、よく知ってるから」


「パパ上はよく「ピコはやめろ」と言うよ?あれは…」

ピコ
「要するに、1億年まえに双子だった僕らが恋愛しちゃって。

憎きパパ上クソ野郎と神々の協議の末、

僕は悪魔にされたことがある。罰で!

そして君は高次元から堕とされて、死んじゃった。以後、君は人間転生。ずーっと。ああ許せない!だから僕らは…とくに僕は、奴からしたら超!不肖の息子なんだ!そして奴も僕も今や、互いに死んで欲しいと思ってる!」


「でもピコ、4500年前は、シュメール人だったよね?」

ピコ
悪魔にされちゃう罰は、数千年で解除されたんだよ。そのあとは君と、まずゴブリンになって!シュメール人になって!神父になって!で、いくつも僕らの過去世を生き、時代はくだり、1500年くらい前に地底人になったあと、転生した君を探してて殺人事件を起こしちゃって。で、また、今度は……

地底人据え置きの罰!

そのうえ君がドルイド教の神に殺されすぎるから、ぼくは地底最下層で最高神を祀る神官になったわけ。もうね!

僕の人生、罰ばっかり!」

頭をぐしゃぐしゃにしてカーッと叫ぶピコ)

ピコ「地球なんか大嫌いだ!」


「めっちゃ吠えてるとこ遮るようで申し訳ないんですが…あのね。その古い記憶が蘇ったあと、私…

ピコの子を?妊娠?したんですか?」

ピコ
「そう。きみ、理解してないようだけど、僕の血や心臓食べたりしたおかげで、自分の体がものすごく強くなってるの、わかる?年始から熱出てたけど、今までの君じゃ考えられない回復力だと思わない?」


「思うよ。寝込んでても、夕飯作りにリビング行けるし。寝込み方が今までと違う。ラク」

ピコ
「きみ、今、自分にツノ生えてるの、知ってる?」

私「は?」

ピコ
君のアストラル体……地底人である僕と同じ周波数のエネルギー部分は、鬼化してるんだよ。まだツノ小さいけど」

私「……(絶句)」

ピコ
「残念ながらとなりのBL宇宙みたく、洋風でロマンチックな吸血鬼化じゃないんだけどね。こっちの宇宙では、和風の鬼化。ちょっと地味」

(となりのBL宇宙の我々は地底の吸血鬼)

私「…えっと…どう捉えたらいい?」

ピコ
「鬼化がほぼ完了したから…こないだ結婚もしたし…

だから次は、子ども(肩をすくめる)」

私「はぁ……(ポカン状態)」

ピコ
「これはだから、君の肉体の変化を見ながら、僕が進めていることね。あ、

君の承諾を得てないじゃないかって、いいたいの?」

私「もちろんそうです」

ピコ
「そうだったっけ?でも流れ的に、当然じゃない?」


「流れ的に…?えっと…じゃあ…これから私は、アストラル体で出産するってことね?」

ピコ
「そうだよ。ゆっくりおなかも大きくなるし」

私「信じられない」

ピコ
「周波数の重い、物理的な肉体ではないから、出産まで1か月かからないと思うよ」


「…うーん…3人目の子がほしいなと思ってたこともあった。でも3人目は母体が危険だから大学病院で産んでくれって言われて、諦めた。実際、2度の産後のダメージが重すぎて…でも、3人目、生まれるのか…へえ〜…あ、ねえ、それって…もしかして、以前からずっと、私のうしろで待ってた女の子の胎児が、来るの?」

ピコ
「ふふ。そうかもね。最近タイムスリップして、君が赤子の僕を育て直ししてるだろ?今のところチビの僕への食肉断ち教育、情操教育はうまく行ってる。だからきっと今回も、うまくいくさ」


「3人目、女の子かぁ〜。というか…

地底人(鬼族)の子をアストラル体で出産する記録なんて、この世のどこにもないよね?」

ピコ
「現代語でわかりやすく書かれたものは、現存しないんじゃない。ちゃんと書いといてね。貴重だから」


「わかった。でも…しかし、誰が信じるんだろう…2027年には私の魂も赤子も、ピコと宇宙へ行っちゃうのに…(ゆっくりトーンダウン)」

ピコ
理解するのは、100年後の半霊半物質化した人類だよ。だからなにも期待するな。よほどのオールマイティな霊能者じゃないと、この話は通じないんだから」

ここで会話中断。

幸いなことにその、オールマイティな霊能者のあてはあるのですが…
こんど答え合わせします。
いろいろ見せられる衝撃的な画像、話などをされて、
スピリチュアルな知識がぜんぶ吹っ飛んでいきます…


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五月女夕希/野良漫画家
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