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大峠と日本の地底神話

地底の鬼、ピコ夫「←ちょっと。なんだいこの名前?(怒)」


ピコが日本の地底にいる鬼だという表現。だめ?」

ピコ夫
「これだと

ぴこお

という男性名のようじゃないか。君の夫という印象が残らない」


「ふふふ。いいのですよ。私に気を遣わなくても…」

ピコ夫
「遣ってない!(イラァ怒)僕の配偶者なんだからって言いたいだけ!それより…」

私「なに?」

ピコ夫
「おまえっ!この〜!さっき、俺のいない間に勝手に神殿にやってきて、死の王(地底の最高神)に祈願してたろう!よくも俺を素通りしたな!」


「あっって言った!いつもみたくじゃないんだ?
ピコ夫、とうとう怒りっぽいとこみせてきたな!あのねえ、死の王にお願いごとする権利は、私にもあるんだよ。私は日本の地底神話を記事にしてるよーなもんなんだから。漫画も」

ピコ夫
「調子に乗るな!(鼻に皺をよせ歯をガチガチ鳴らし、首締めてくる)」


「乗ってないですー。でもここ最近のピコ夫とのケンカで、私がイライラしてるってのはある。そんなにいちいちキレないでくれない?まるでいつも私が凶暴、みたいにいってくるけどさ、ピコ夫のがずっと凶暴だってのも、思い出してきたんだからね!」

ピコ夫「蹴っ飛ばす!」

(あまり可愛げのないマジ蹴り)


「わ〜おぉ…けっこう飛ぶじゃん(鳥居5個分宙に舞う私)

ピコ夫
「おまえがアストラル体でダメージがないのは、おまえの周りにたくさんの死者がいるからだ。気づいてる?」

(腕を組み、無表情で上から見下ろしてくるピコ夫)


「気づいてるよ。私にいいようにしてくれる死者はけっこう多いみたいよね。だいたいピコの元妻たちだけどね。ありがたや」

ピコ夫
「君は陽の当たるところでは暮らしづらいだろ?そいつらのせいで(意外と真顔)」


「でもピコは、彼女たちをイレイサーさんの転生用の掃除機で吸わないんだよね?」

ピコ夫
僕はなにか特殊能力があったり…今の自分と同じで、陽の当たらないところを生きてる奴にしか、興味ないもん。だから価値があると思えば生かす。
明るいまま、地面を見ずに、空ばかり見てる…大通りを闊歩する人間なんて興味ない。つまんないし。いなくていい。まるで大昔の僕だ」


「育ちがいい自分を好きじゃなかったの?」

ピコ夫
「好きだったよ。でも過ぎた時期を振り返ったりはしない。そんなの楽しくないし、意味もないじゃん」


「あのねえ、ピコ夫はさあ…あなたが今どういう時代を生きてるかというとね…28〜40歳くらいまでの、クリエイターとしては最高にパワフルな時代を、生きてるんだよ。わかる?」

ピコ夫「………(じっと聞き入る、超真顔)」


「ピコ夫はね、創作する側としては、いちばん理想的で、破壊的で、いちばん狂乱の時代をいま、生きてるってこと。それは素晴らしいことだよ。大きなヒーリングのエネルギーも出せてるってことだしね。
でもね、私は違うんだよ。もう少し年取ってるの。45〜55歳くらいなの。「性愛も大事だけど、そもそも正義を含めた愛とは何か?破壊をやめて統合しよう!実践編」みたいな時代を生きてる。私たちには、その時差がある。だからね、描く漫画の物語は…結末が、私の視点による、ヒーリングになる」

ピコ夫
「言ってることはわかる。君が僕の未来の、レールを敷くんだろ?」


「わかってるの?その認識はあるってこと?」

ピコ夫
「ある。ぼく長生きだから。あと心が読めるから。たくさんの人生を見てるしね…君のいってることはわかる。
僕の成長周期は300年。すごく長いんだよ。だから君は、僕の300年後か、600年後の姿を描くことになるってこと。そしてそれを僕は、理解してるよ。いずれ僕は愛を理解し、実行する。そういう時代がやってくる。その道しるべが君の漫画になるってことだ」


「じゃあ、ピコが私に、地底の魂のために描けと言って、なぜかSM小説風シナリオ送ってくる理由はそれななわけね?性愛も大事でありつつ、正しい愛し方の実践、という、ピコ夫の次の時代の姿を描く。それは、今のピコ夫にとってはかなり、必要に迫られてるってことね?」

ピコ夫
僕という存在はね。人間にしてみたら…あ、あと神仏にしてみても…手に負えない鬼なんだけどさ…我ながら、よくここまで成長したなと思うよ。牙を使う機会も減ってさ。それは君たち天空人が、僕の性質を変えるために、転生のたびにたくさんのヒーリング(創作)をしてくれたからなんだけどね。創作は、魂のヒーリング。癒されるのは地底出身の人間だけじゃない。鬼もだよ」

(私は天空人、ピコ夫は鬼)


「いいや、牙を使う機会は減ってないぞ。最近も私をかじったでしょ!やってないとは言わせないぞ!
まあ、いいけど…物理次元に影響ないから…で、まあじゃあ、これは…大きな地底のプロジェクトなんだもんね?日本神話ではなくて、日本の地底神話。それを描くことで、日本の地底出身、あ、あと日本の天空かな。その辺の魂たちに故郷を思い出させることができる」

ピコ夫
「神話のない国は滅ぶ。地底も天空も、神話が必要だ。とくにここは…特殊なんだよ。周波数域が。つまり、一般的に地上の創作物で描かれるような、天使と悪魔の世界じゃないんだ」


「言いたいことはなんかわかるよ。天使と悪魔というのは、地球の、支配者層の世界だもんね?だから世に描かれる。残りやすい。
でも、私が描こうとしてる世界は、さらに少し、周波数が違う世界ってことね」

ピコ夫
天界といってもたくさんある。おまえが…おっと、君の故郷である天空や、僕のいる地底は、一般的な天使や堕天使がいる世界じゃないんだよ」


「一般的な天界、魔界を描くのであれば、わざわざピコ夫が私の加護の祈祷をする必要はないからね」

ピコ夫
「そうだよ!だから責任重大だよっていってんの。これは物理次元ではない、ネット空間にしか残せないものなんだよ。なぜならここは、

まったく支配者層側の世界ではないからだ!!」

(いきなり雷ドカーン!という落雷のイメージが伝わってきました。それだけこれは言いたいことなんだよ、ということみたい)


「そうなんだね。そして創作は常に、個人的なヒーリングをともなう。そして、世界に波及していく」

ピコ夫
「君はさ、本当になにひとつ、僕の思い通りにならない。脅しても脅しても、この僕に文句ばかりいうしね!でもだから生かしてるんだ(目をキラキラさせて笑う)」


「地底に息子がいると思えばいいの?」

ピコ夫
「違います。配偶者です(無表情)」


「そこがなぁ〜……ねえ、はやく追いついてくんない?私に。私、待つの好きじゃないんだよ。かったるい。あんた私にいろいろ言ってるけど、私はそこまで…面倒見がよくない」

ピコ夫
「でも、君なら創作で時間つぶしできるだろ?なんだかんだいって、そういうのもわかってるんだぞ。だから僕が追いつくまで、創作しててよ」


「あ〜あ。鬼に透視、監視されるってのもやだなぁ。まぁ、支配されちゃうほうが楽ではあるからねえ…今世でやらなきゃならないことを、決めて生まれてこれるんだから。考えなくていいってことだよね」

ピコ夫
「そう、考えるだけ無駄!そこすごい重要だと思うよ!だってそこまで人間の寿命はもたないでしょ。それにさ、君の精神的成長と、僕の成長は、少し時差があるけど。そのぶん手をとりあって早めに先に進めるよ。
それに加えて、

日本の地上が侵略されそうで危ないっていう、この大峠の時期

にね…。君と僕は、描いちゃいけない周波数世界である、日本の地底神話を残すんだ。勇敢だと思わない?だからこれが救済活動なんだよ!(ニコニコ)」


「なんかやたら前向きじゃん…まあ、いっか。ピコ夫がそこまでいうなら、ちゃんとご加護願いますよ!私だけじゃなく、私の家族やペット、友人たちもね。全員!ねえところで、天空の父に会いにいこうと思うんだけど」

ピコ夫
「遠慮せず行ってきなよ。変性意識になって。でも…僕、嫉妬でキレるかもしれないので。ぜったい同行しないからね」


「えっと、配偶者が実父と仲良いと、夫としてはムカつくってことね?」

ピコ夫
「そうそう。妻は嫁いだら実家へ帰っちゃ駄目という価値観を持ってるの。僕が。いまも」

(悪びれもせず肩をすくめるピコ夫)

私「古すぎる!」

ピコ夫
「だーかーらー!このマガジン、インタビューウィズ吸血鬼の、かなりはじめの頃からいってるじゃん、それ!僕は古い男なんだってば!4500年くらいは吸血鬼!鬼!なの!新しくないの!それもまだ僕は、ぜんぜん年寄りじゃないの!」


「そうだった。忘れてた。鬼の年寄り連中の入り口に立つかも?くらいなんだっけ?てことは…やっぱそうじゃん。40歳くらいまでのクリエイター全盛期の時代を生きてるピコ夫!」

ピコ夫
「うーん……君はさ…本当に、今までの転生歴でも…よっっく文句言ってきたよね。空気も読まずに。僕を大して褒めてもくれないしね。たぶんかなりの暴君だというのにさ、僕が」


「それ思うわー。今でもピコ夫をさしおいて…地底の最高神に会いに行っちゃってねえ。ま、夫の顔を立てなかったのは、反省してるよ」

ピコ夫
「いーや、反省してない!毎回そう!意外ときみ、マジで反抗してくるから!でもねこないだ、この僕にう◯こ投げまくってきたのはね、本当に本当に…あんなの誰にもやられたことなかったからね!!ほんとに怒ってたんだからね!!」

(指さしてまで怒ってくるピコ夫)


「そうだね。私の左上にある監視用モニターを取り外しちゃうくらいには怒ってたんだよね?そうしないと私がう◯こ投げちゃうからねえ」

ピコ夫
「あははは!そういうさ、君が…あまりにも年取ってるわけじゃないようなところがね、好きだよ」

私「なんだよ、もう。あーもう、めんどくさいよ!」

ここで会話を中断。

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五月女夕希/野良漫画家
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