吸血鬼とアストラルトラベル②
私
「あのあとまた、あなたのあとをアストラル体で追いかけてみたことについて」
地底に棲む吸血鬼の夫ピコ
「追いかけてというか…君が小さくなって、僕の肩に乗り、宇宙へ出かけたね」
私「家事やりながら変性意識になってね」
ピコ
「やればできるじゃないか。やらないだけでさ。ま、地上は時間という厳密なルールのもとシステムが成り立ってるから。なかなか時間がとれない気持ちになっちゃうんだろうね」
私
「宇宙へは、ゴミ拾いとかも目的だったの?」
ピコ
「それもあるかな。いった先で不浄なものがあれば取り除く。そういうところを君に見せてもいいと思って。結局なにもなかったけど」
私
「途中「私には何も視えない、なにかあるの?視せて」といったら、あなたが私の脳内に指を入れ、私の松果体にエネルギーを…入れたのかな?」
ピコ
「そうだね。君の松果体はかなり活性化してるけど、あともう少しだから。君の松果体に僕が視ているビジョンを送信したんだ」
私
「赤い砂でできたような、大きな薔薇のような花があったね。あと金色の粉でできたような花も」
ピコ
「あれは宇宙空間を漂う粒子。宇宙にはああいうものが出現することがある」
私
「幾何学模様みたく、自然とああいうシンボルのような形ができるってこと?」
ピコ
「地上の花もすべてそうだろ?曼荼羅と同じさ」
私
「わざわざあの花を見に連れていってくれたの?」
ピコ
「綺麗でしょ。喜んでほしかったんだよ」
私
「ありがとう。植物好きだから嬉しいよ。ピコ、さすが自らロマンチストというだけあるよね」
ピコ
「僕は人間だった頃が4500年も前だから、女性には美しいものを見せてあげたいと思う、単純な男なわけだよ。それってそもそも女性はすべて美しいという価値観からくるものなんだけど…僕はだから、地上がジェンダー問題を戦わせているのをみていて悲しくなるんだよ」
私
「なるほどねえ。個人的には私も、そこまで複雑化しなくていいのにとは思ってしまうよ。自分の望みは言語化すればいいし、好みも言語化すれば間違わないし、細かいコミュニケーションが必要だよね。それができたら男女の無駄な争いはだいぶ減るんじゃないかなとは感じる」
(世の男女間の諍いには政治的な思惑もあるから、国民は振り回されないことが大事、というテレパシーがくる)
ピコ
「地上は絶対的な物理次元であって、女性が男性より肉体的に弱いのは免れない。それは男性が出産できないくらいの絶対的法則だ。生命体としての差でしかないんだけど…。それらを平等といって一緒くたにし、負担も半分こ、負担の内容も半分こってのは、どうなんだろうね?そこでじゅうぶんな話し合いが行われているならいいけどさ。自分と相手を等しく尊重し合うことは可能なはずなんだけどね」
ここで会話を中断。
コンタクトにより、ピコの少女漫画的な性格がどんどん暴かれている気がしてます。
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