
ピコと真面目に仲直り
私「ピコ、わたし決めたよ」
地底の鬼の夫ピコ「何を?」
私
「ピコに憎まれててもピコを受け入れるということ!」
ピコ
「え〜⁉︎無理でしょ!なに?昨日の霊能者の友人にそう言われたから?」
(昨日会った霊能者の友人は、いつも記事に書く霊能者とは違います。妖怪魑魅魍魎専門の霊能者です)
私
「そうだねえ…それもあるかな。私とピコはもともとひとつの魂だったんだって?それがショックなことがあって、分裂したって言ってたね」
ピコ
「そうだよ。僕は君の反対側。太極図の、黒いほう。分裂したときの、その大元の記憶は、そのうち戻るよ。だから普段から意識をそこにフォーカスしててね」
私
「そっか。ねえ…視界の左上にある、復活した監視用モニターにうつるあなたは、今日はスターウォーズのダースモールなんだね」
ピコ
「ツノがあるし。赤い鬼だし。洋風だけど」
私
「ピコ的には親近感わくの?」
ピコ
「そうかもね。大した意味はない。ところできみ、さっきようやく僕らは仲直りしたわけだけど…」
私
「仲直り?できてたの?あれで?」
(私が1週間まえにピコにう◯こ投げたあたりからずるずる揉めてた)
ピコ
「ぼく般若のお面してただろ?ちゃんと視た?半分冗談のつもりで被ってたんだけど…いや、もう半分は、実際には怒ってたけどさ」
私
「ああ、あのお面ね。視えてたよ。やっぱり冗談まじりに被ってたんだ?そういう意味で捉えててよかったんだね。よかった。
ピコとのコンタクトはさ…難しいよね。よく耳を研ぎ澄ませて、ピコの言いたいことや、ピコが私に言わせたいことを、じっくり拾い上げなきゃいけないから。それでいてジョークが入ってくるからさらに上級っていうか…でも楽しいんだけどね。タイムラグなしでやりとりできたらいいのに」
ピコ
「仕方ないね。かつてやらかした、地上における殺傷沙汰のせいで、僕らは地底と地上で分かれて活動せざるを得なくなったんだから」
(かつてピコは転生後の私を見失い、ようやく見つけたときには私が妊娠中。出産で霊感を失ったら僕と共同制作できないじゃん!と激怒したピコと、私とおなかの子の父とで、血まみれ惨劇事件を起こしてしまった。その後わたしたちは地底の最高神に裁かれピコは地底担当、私は地上担当に)
ピコ
「ねえところで、僕の寂しさを紛らわすために、君は1日1回は神殿に来てね。約束。絶対。ゆーびきーりげーんまーん…」
私
「えーっなんかそれ…ああでも、いいや。わかったそうする。私、ピコに対してはこれから、観音菩薩を演じようと思ったわけだし。ど〜も、ピコの闇が深すぎるから…」
ピコ
「君がそれいう?闇って…うーん。僕も似たようなこと、かつて君にいったけど……でも、実際は違うよね。
君はさ、ほんとに、軽すぎるんだよ。そして僕は、重すぎる。だからそれに気付いたなら、君は僕の抱えてるものを減らしておくれ」
私
「でもねえあくまで、私はあなたが、他に妻や女性がいるとわかった上で神殿に行くんだからね。おまけにピコ、大量の女性の死者にも憑かれててさ。やんなっちゃう」
ピコ
「僕が鬼になったいきさつは知ってるだろ?今の僕がどれだけクリーンか。肉食すらしない。君以上のライトボディだというのにね。それなのに君は…このあいだ、男の子の姿でやってきてさ(怒)もう」
私
「私のアストラル体ね。ピコが神父だった時にともに生きた、いつもの女の子の姿じゃなくて…28歳の男の子の姿で、神殿に行ったよね。そしたらピコ、マジギレしちゃって」
ピコ
「ケンカ売ってるでしょ、どう考えても(怒)」
私
「おかしいなあ。漫画では主人公として描いてるんだけどね。ピコのパートナーの役で」
ピコ
「僕は女の子がいいです(怒)あの漫画の中でも、中身が君だからこそパートナーになってる、という設定じゃないか。そして君のキャラはといえば、僕に、男の子に生まれちゃってごめん、とまで言うんじゃなかったっけ?ええ??」
私
「その予定だけど…まだ全然そこ描いてない!言っちゃダメ!」
ピコ
「ねえ、もう少し話そう。僕は話したい。意識的に僕とコンタクトとれるようになった君と。だって…たぶんね、思い違いもあるんだよ。地球にとって僕という存在は、大枠は正義でも、肉体的に弱い存在にとっては、悪だ。動物みたいに残酷だしね」
私
「それって解決できる日がくるの?どうしたらいいの?」
ピコ
「君からそんな質問するなら、普段からいうこときいて。僕のいいなりになってよ。僕の望みはそれだ」
私
「それでピコは満足するの?とてもそうは思えないけど。だって、いうこと聞いてくれる人なんて、今もごまんといるでしょ?」
ピコ
「そういうことじゃないよ。君が僕を理解してないから…それなら下手に首突っ込むんじゃなくて、いうこと聞いて。怪我するからって、言ってんの」
私
「怪我?今さら?いつもケンカのとき流血沙汰になるのに?」
ピコ
「…うーん…君を自由にしたくない。それが本音だ。君が昔…神父だった僕を、闇側に引き摺り込んだようなものだし。そして今すぐにでも契約を完了したい。君と同じ土俵に存在したい。でもなかなか叶わない…。だからいつか、堪忍袋の尾が切れて、ほんとに君の脳味噌かじっちゃうかも」
私
「あーあ。すぐそうやって古い話持ち出す。私はピコとのあいだに横たわる、複雑な感情を減らして、普通〜になりたいよ。どうしたらいい?」
ピコ
「とうぶんは無理じゃないかな。もしそれを叶えるなら、まだまだ僕にはやるべきことがある」
私
「私はそれを減らしてあげられるの?」
ピコ
「たぶんね。それこそこの、神との契約にかかってるんだよ。じゃあ一緒に、ひとつひとつをほどいていこう」
ここで会話中断。
★神との契約→地底の最高神(別名は死の王、創造主神、国常立大神)に、ピコと私の共同制作で漫画を献上する。
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