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夜伽係の吸血鬼イントロ

地底に棲む吸血鬼の夫ピコ
「君さ、僕のいる地底にくるとき、いつも大昔の、天界から逃げてきたときの君の姿になるだろ?なんで?」


私のアストラル体のことね。いいじゃん。当時の外見、わりと好きなんだよ。細いし」

ピコ
「女性にこういう表現を使うのはなんだけど、ガリガリじゃん。君はあれがいいの?」


「えっ、まさか…ピコはあの外見、そんなに気に入ってなかったってこと!?あれってピコといい感じで結婚したときの容姿だけど!?」

ピコ
「いや、否定する気はない。ただ…欠食児童みたいじゃないか?いや、でも、いいんだよ。君があの姿を気に入ってるなら。」


「……!私なりにピコに気を使ってたんだけど…」

ピコ
「僕はなんだっていいよ。言わなきゃよかったね」


「ピコがそんなふうに感じていたとは…まあ、いいや、いったん忘れよう。あとで考える。ところでピコ、相談があるんだけど」

ピコ「なに?」


地底の吸血鬼がどういう性交渉の仕方をするのか、みたいな話、書こうかと思うんだけど」

ピコ「有料記事にしたらいいんじゃない」

私「なんで?」

ピコ
「だって、人間と吸血鬼が異種族同士で交配しようとしたらどうなるか、なんて…ちょっと、変わってるよね?」


「まあ、そんなの誰が読むんだろう?とは思うんだけど…noteにもピコとの会話で地底世界を書き残すんだったら、避けて通れない気がしてて…」

ピコ
「うーん、僕と君は今まで、あらゆる形態の人間関係を構築してきたわけだ。荒ぶるバイオレンス大流血の大騒ぎから、兄弟、側室、夫婦まで。それを僕らが自覚したうえでその記事を書くなら、有料記事のほうがいいと思う。プライベートな内容でもあるし」


「え?私たちのキャラのまま書くの?

ピコ
「それ以外どう書くの?今さら架空のキャラで書くつもり?それとも生物図鑑みたくするつもり?それ誰が読むの?」


「いや…私らの話として書くってほうが、いったい誰が…」

ピコ「まあ、だからこそ、有料にしたら?」

私「まあ…いっか。そうするか…」

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五月女夕希/野良漫画家
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