ケンカを自動書記
私
「ねえ、ちょっと…いつまで根に持つつもり?」
地底に棲む吸血鬼の夫ピコ
「なにが(吐き捨てるようにいう。腕組みして下を向く、口が尖っている)」
私
「霊視するとさ、あなたがあまりにそっぽ向きつづけてるから…これも読心術の一環なんだろうと思って「いい加減にしてよ粘着質!」って言ったじゃん?そしたらピコ、サッと振り返ってこっちへ突進してきて、ギンって睨んできて…牙剥き出しで威嚇してくるし…なんなの?もう。ほんとは人の話、ちゃんと聞いてたんじゃん」
ピコ
「君の言葉は聞いてるよ。ただ…生意気だなって思ってるだけだよ(ジロっ)」
私
「昨日からなんなわけ?小賢しいだの生意気だの…今まで散々バビちゃんと一緒に私をからかってきたんだから、別にいいじゃん、言い返したって」
(私の霊視力がじわじわ上がってきたことを昨日、小賢しいと言われた!)
ピコ「そういうの気に喰わない」
私「……え〜!?」
ピコ
「君は今まで通り、黙って僕のいうこと聞いてりゃいいのに。今世が人間最後の転生になるからって、あちこちで見知った情報をもとに僕を振り回そうとしている。今さらそんなこと許さない」
(私は今世が人間最後の転生。いくつかの約束と契約遂行後に亡くなる予定)
私
「なにそれ!?私のことはからかってよくて、自分がからかわれるのは嫌ってことじゃん。何様!?」
ピコ
「僕はハンドラー、君は…うーん…君は傀儡!」
私「…………(絶句)」
(ここでお互いじとーっと睨み合う。少しずつ近づく。実はお互い、大して怒っているわけじゃない。一緒にいる年月が長いから。しかし…)
ピコ
「………かじりたい、かじる(こちらを睨みながら鼻に皺をよせ、歯をかちかち鳴らす)」
私
「うーん…かじったら…容赦なく吸血する気なんだよね?貧血になっちゃうから、あとで血は返してよね」
ピコ「うん」
(ピコの腕のなかでがぶっとかじられる、ため息が漏れる。体から力が抜けていく)
私
「はあ、もう眠い…このまま寝ちゃうかも」
ピコ「寝てよ。一緒に寝よう」
ここで会話を中断。
流血騒ぎに発展することなく、平和な回になりました。
ピコとケンカからのスタートで、どういうテレパシーで、
どういうふうに言い合い、争うか、予測がつかないながらも自動書記しました。
一応、スピリチュアルにチャネリング、地底人との交信なんですこのマガジンの記事。忘れそうになりますけど。
それにしても大ごとにならず、まるく収まると思っていなかったのでびっくりです。私たちはだいぶ大人になりました。
我々は4500年前から今までさんざん、暴力的なケンカをしていたはずなのです。そんな気がします。
テレパシーでピコの言いたいことをキャッチするというのが、
ここまでスムーズにできるもんなんだなあと、あらためて驚きです。
ピコがだいぶわかりやすくしてくれてるのはあるでしょうけど。
(バビロニアなんかはもう、意思の疎通が難解)
ありがとうございました。
いったん寝ます。