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千年後にカムバック

私「あんたなんでここにいるの?」

地底人ピコ「僕は僕の仕事をしにきたんだよ」

(ピコは数千年前から私と共同制作する契約をしてる創作ガイド)

「「おまえとは千年は会わねーよボーケ!」

とか言ってたじゃん…?

まだ2日しかたってないけど」

ピコ「こっち(地底)の時間では千年たった」

私「嘘だ!」

ピコ
「うるさいなー!僕はね、天祖の親父(パパ上。天之御中主神)に怒られて、むしゃくしゃしてるんだよ!」

家庭崩壊させてでも漫画漬け生活をさせたいピコは、「君の努力が足りないから魂喰っちゃうぞ!」としつこく脅してきたので、パパ上と私の同意なしでは魂食べられないようにしといてくれとパパ上に依頼せざるを得なかった)


「まだ漫画の契約が終わってないってのに、ピコが嫌がらせしてくるからでしょ!パパ上にチクって当然だってば!」

ピコ
「なんだよもう!うーっ!(頭ぐしゃぐしゃ)僕のこの複雑な……愛憎極まる怒り!君はいつも…超!超!超前世から、いっつもそうだよ!ボーッとしてるくせに、ここぞというときには巧妙で……

そうやって僕を怒らすから、こんなクソ長い縁になっちゃったんだぞ!

どうしてくれるんだ!!」


「…私もさぁ…正直、意味がわからなかったんだよ。なんでこんなになが〜い間、私たちは一緒なわけ?どういう縁なのよ?……と、いうわけで…

霊能者の方に答え合わせをしに行きました。

パチパチ〜!」

ピコ
「ああぁ〜っ!僕は、過去世を暴かれるのは好きじゃない!(頭を抱えしゃがむ)特に、地球にくるまえの、超古いやつに対しては!」


珍しく地底人、天空人の話が通じる希少なその霊能者がいうには…

私がピコとパパ上のガイドをしてた時期があるんだって?

20億年ほどまえ?」

ピコ
「あーいやな記憶だよ。思い出しちゃった。その惑星で君は、国の建設をしてたんだよ。魔術で」

私「魔術で?」

ピコ
「そう!魔術!この地球の物理次元に対してもそうなんだけど、まず霊的なグリッドを作るんだ。その上に、物理的なモノが乗る。だからグリッドは絶対必要なんだよ。家を建てるときに行う地鎮祭みたいなものだと思えばいい。グリッドがないまま建ててしまうと、霊的エネルギー…魂みたいなものがないままだから、完成しても、壊れやすい」


「ああ、なるほど……中古物件も、何年もほったらかすと、死ぬもんね?誰かが住んでくれないと傷みやすい」

ピコ
「うーんまぁ、そんな感じ。だからその惑星で、僕やパパ上は君から魔法を学んで、グリッドを作っていた。やがては、都市を」


「へええー。で?あんたが今狂気に苛まれてるのは?その当時の私が、横暴だったからだって?その霊能者が言ってたよ」

ピコ
「そう!君は横暴だった!そんで超怖かった!おかげで20億年後のいま、僕は立派な心の病気だよ!当時の惑星での映像、君は夢で何度かみているはずだ!」


「夢ね…夢日記、あとで見返してみるよ。いやーでも、横暴…そうかもしれないなぁ。というか、そうだろうなぁ。今でこそボーッとしてる時間、長いけど、若いころは今よりさらに、人の気持ちがわからなかったからなぁ…遠い前世では、もっとそうだったかも。なんか、納得」

ピコ
僕が君にあらゆる感情すべてを抱いているのは、それが直接的な原因だ。地球でのほかの前世は、もちろん影響してるけど、大したことない。

僕が今こうやって魔術をたくさん使えるのは、君のおかげ。

そういう意味での感謝はある。まるで君がこないだ…
「ピコのおかげでたくさん漫画を描かせてもらえた。ありがとう」…って言ってたようにね」


「うーん。じゃあ…この問題の解決策は…」

ピコ「君が契約を終わらせること!」


「えっ?でも…契約が終わっても、さらに次回の契約する?する?とか言ってたじゃん。保留にしてるけどさ」

ピコ
「保留にするなよ!

君が今世のうちに次回の契約を先行予約しないなら、そのへんの小悪魔をけしかけて君に契約させてやる。

んで、困った君が僕のご祈祷に頼らざるを得なくなるようにしてやる!で、ふたたび契約!」


「えー?それはオレオレ詐欺みたいなやつだよね?いいの?ダメじゃない??人として。というか、

契約の先行予約って、なんだよ!?」

聞いたことないよ!地底人との契約の、先行予約!」

ピコ
「繰り返すなよ!馬鹿にして!僕はきっちり千年後に、戻ってきたんだ!」


ぜったい千年もたってないと思うんだけどなぁ〜…まあ、いいや。
それはさておき、ピコとパパ上とのやりとり、濃すぎるんだよ。それでちょっと困ってたんだけど…パパ上の宇宙船のそばのお月様が、みていてくれてねえ。

月読尊が、守護に入ってくれるって。

すんごいありがたいわ」

ピコ
これ以上ガイドを増やす必要はない!君は守られすぎてるよ

甘ったれてる!!

そもそも君がヘタに霊感あるから、ガイドとしての僕やパパ上と、必要以上に距離が近くなっちゃうんだよ。これ、君がまったく霊感ないのであればさ…

「いつもそばにいてくれる、漫画の神さまありがとう!超愛してる!」

…って感じで終わる話なんだよ。わかる?」

私「漫画の神さま…ピコ、地底人だよね?」

ピコ
「うるさいなぁ。そこはいいんだよ!とにかく僕は、君にはいろんな感情があって、あふれて止まらないの!!
過去、魔法でもっと認めてほしかったとかね、いろいろあるんだよ!いろんな感情が!!

でも君はそれにほとんど答えなかったわけ!

そりゃ僕だって、狂っちゃうと思わない!?こっちは死に物狂いでMP上げてんのにさ!!」


「ええっと、その霊能者がいうには…「パパ上とピコはその惑星で、大変優秀なツートップの魔法使いでした」っていってたけど…」

ピコ

「パパ上が1番だったの!で、僕が2番!!

いっつも!!(白目で絶叫)」

私「すいませんでした」

ピコ
「謝ってすむ話じゃない!なぜならパパ上と僕は、当時ちゃんと結果を出した!だけど君はどうなの?ヘラヘラ遊んでばかりで、過去世において作った作品は燃やされてばかり!キーッ!!」


ピコが狂ってきちゃったよ。会話、中断する?」

ピコ
「ハァハァ…いや、いい。中断しなくていい…。ねえ、君さ…」


「なに?私たちはもっとこういう……

いろんな話をしたほうがいいってこと?

私はそんな気がしてるけど」

ピコ
「…うん…話して。たぶんね、これ……

過去世へのケアが必要なのは、君だけじゃない。

僕もなんだよ。あと、パパ上もね」


「うーん。じんわりくるものがあるよ。私とピコ、私とパパ上は、話したほうがいい。そして許し合ったほうがいい。そんな感じなんだろうね?」

ピコ
君はかつて、あまりにも僕の努力を認めてくれなかった。

母性の欠落だよ。

でもだからこそ、今世の君はそれを学ぶ必要があると感じて、当初の人生プランを変更して、家庭を持ったんだろうね。天空と地底から来た魂を産んで……僕もそれ、今わかったよ。君が急に結婚した理由。はぁ…(脱力)」

(長女は天空由来、長男は地底由来の魂)

ここで会話を中断。
人生や、創作におけるガイドたち……ピコ、パパ上とのやりとりで、3人が必要以上に感情ダダ漏れ、大げんかにまで発展してしまうという、奇妙な状態になってるのですが………
(ここに書けないほど込み入った話をすることがある)

原因がわかった気がしました。

地上の夫にたまに言われる、不可解なセリフがあったんですよ。

「君は僕をまったく認めていない!なぜ!?」

という。
不可解だったんです。誰かに言わされてるんだというのはわかってても、誰が原因かがわかりませんでした。浮かばれないご先祖様とかかと思ってた。

ピコだったみたいですね。

うーん。母性愛の学び。

こないだ某有名アニメを観まして…
母との関係性をメインに打ちだした物語なんですけど。
あのアニメ、どうしても観なきゃいけない気がしてたんです。
観てよかったかも。

私が母性を備えればいいってことなんですね。
うん。


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五月女夕希/野良漫画家
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