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今日もパパ上とモニター通信

今日は昼から銀河連盟グループの少数派閥、パパ上とモニター通信。

私「パパ上おはよう」

天空の祖パパ上
「やあおはよう。もう16時だけど…まさか今起きたのかい?」


「そうかもしれない。怒らないでね!これから鼻炎薬買いに行くんだ」

パパ上
「ああ、そうか。地上の人類は薬を飲むという原始的な治療しかないんだね。アレルギーを抑えるテクノロジーはまだ公開されていないのか」


「そうなの。パパ上は…肉体的弱点を補う、なにか…」

パパ上
天空人たちは肉体の中を半分くらいアンドロイド化することで、アレルギーや病気を体験することがなくなっているから」


「ああ、なるほど…じゃあ、新地球発足後が楽しみだね!ところでパパ上は、今日の気分はどう?」

パパ上
「うーん。今日は退屈なんだよ。子どもたち(宇宙船内の部下たち)の動きが悪くて少しイライラしている。事件もないしね。平和だ」


「平和ならいいじゃない。今日はパパ上の、いつもの、怖〜い笑顔が少ないね。でもパパ上の宇宙船内の子どもたちは、私よりずっと優秀なイエスマンでしょ?」

パパ上
「あははは。いうねえ。そのとおり!でもお前のように毛色の違う、愛らしいトラブルメーカーがいれば退屈しないじゃないか。こんど私を喜ばせにこっちに来なさい」

(こっちというのは宇宙船内のこと)


「怖〜!モニター通信でいいと言いたいところだけど…宇宙船内にいくとパパ上、鞭持ってくるから!(泣笑)」

パパ上
「あんなのは食事…いや、3時のおやつみたいなものだよ」

(以前パパ上に宇宙船内に拉致られ、鞭を振るわれた!ピコにより救助)


「ところでパパ上は、職業は…警察かなにか?ずっと戦争してるんだもんね?転生でそのへんの記憶がないから、あらためて教えて」

パパ上
「警察ほど表向きじゃない。でも八咫烏ほど裏側でもない。うーん…

CIAみたいなポジションだよ。

そのせいで私の顔は知られてる。だからたまに漫画や映画で私をモデルにした登場人物が出てくることがある」


「なるほど…!ということは…天空人っていうのは、銀河連盟ぜんぶを指すの?」

パパ上
「そうだね。銀河連盟グループは派閥によって社会的役割が違うんだよ。農業担当、政治担当、工業担当とかね」


パパ上は両性具有で、しかも男性しか出産できない、

完全なる男性優位のエイリアンじゃない?

他の派閥は?パパ上とは違うエイリアンなの?」

パパ上
「彼らはまったく違うタイプのエイリアンたちだよ。だって、私みたく男性優位のエイリアンは、農業などには適さないだろう?」


「確かに〜!ねえ、それにしてもさ、パパ上って男女の産み分けができるんでしょ?しかも性行為なしで、男性単体で出産するエイリアンでさ。てことは…パパ上はなんのために女性を産むの?私とかさ」

パパ上
「何をいってるんだ?おまえは私の娘なんだから、地底の鬼族であるピコとペアリングして、鬼の凶暴性を減らすという役割があっただろう。ほとんどの娘たちはペアリングした鬼に殺されてしまったけど。
だから私からみて、おまえはよく頑張っているよ。そしてそれもじゅうぶんに務めを果たせたと思う。そろそろ帰ってきたらどうだい?(両手を広げてにっこり笑う)」


「パパ上怖〜い!さっきまでの退屈そうな表情から、急に笑顔に変わった!あっ!薬局着いちゃった。あとで帰り道に通信するね!バイバ〜イ!」

パパ上「ふむ…(肩をすくめため息)」

ここで会話中断。
結局帰り道では、モニターにうつるパパ上が忙しそうにしていたので、通信は遠慮しました。

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五月女夕希/野良漫画家
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