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焚き火しながらピコと話す


「ピコはさ、こないだ日月神示(大本教の預言書)読めっていってたじゃん?」

地底の鬼の夫ピコ
「そうだね。ちゃんと読んでるみたいだね。三日坊主にならないようにね」


「読んでるといろいろ変化が起こってさ…あちこちパラレルを移行してると思う。眠くて仕方ないんだよ。どうして?」

ピコ
あの本には神がいる。読み進めると、君の生活するパラレルをどんどん変えてしまう。でもそれでいいんだよ。このまま読み進めれば、君と僕が同じ次元で再会するのも遠くない」


「いつもは私が変性意識で会いに行ってるもんね。ピコは…あ、ピコがうちにくるのを待ってたほうがいいの?」

ピコ
「そっちからきて。こっちからいくと君、家事やってたり漫画描いてたりで「ピコちょっと待ってて!」とかいうじゃん。こっちは時間の感覚が地上と違うので、どのくらい待ってればいいかがよくわからない。めんどくさい」


「わかった。じゃあそうする。話変わるけどここ最近、そっちにいくとピコが火の前で座ってるよね」

ピコ
火で浄化してるんだよ。地上から落ちてくる様々なものを。あと…まえ話したけど、僕が血族守護のために、意識をあちこちに飛ばしてるの。浄化された空間でやるほうが効率がいいから、ずっと火をおこしてた」


「私さあ、ピコの方が何をいいたいか、イマイチわかりづらくてねえ。でもなんとなく、昨日は…「君も火を眺めてれば、霊感上がるよ」って、いってた?」

ピコ
「いった。君さ…さいきん意識して、よくきてくれるじゃん。地底のいちばん深い、僕のところへ」


「行ってると思う。ピコ的には、あんな感じでいいのかな??行く回数減らす方がいい?」

ピコ「減らしたら殺す」


「怖。あー怖。ねえ、そんなかんじなら、もういい加減、この状況をやめない?」

ピコ
「この状況って?僕が地底、君が地上と、完全分割されてることについて?」


「そうだよ。いい加減同じ次元の生命体にならない?」

ピコ
「うーん。今世の君と僕の契約が終わらないと……僕は地底の最高神を祀ってまで君のサポートしてるんだから。必ず、やるんだよ。やりきる」

(地底の最高神にピコとの共同制作物を奉納する契約)

私「頑固だなぁ」

ピコ「君は無責任すぎ。はーあ」

ぼうっと火を眺め、そして目を伏せるピコ。

ピコ
「さいきん落ち込んじゃってるんだよね。君がくるから(ため息)」


「は?ピコが支離滅裂なこといいだした!なにそれ、どういう意味!?」

ピコ
「僕はさ、君が転生するたびにすべての記憶を失うのがほんとに嫌で…君がいずれすべて思い出すとわかってても、こっちはひたすら待つだけなんだからさ。それでもう、嫌になっちゃって。地底で芸能プロダクション作ったけど…」


「うまくいってるじゃん。よかったよね?」

ピコ
「もちろんそうなんだけど…別に…僕にとって会社は、あってもなくてもいいものなんだよ。本願は、君と共同制作することなんだから。だから君がアストラル体でやってくると、嬉しい反面、「僕なにやってるんだろう?」となるわけ。あー虚しい」


「その感情ね…ものすごく、こっちに届いてくるよ。日常生活の中で、わけもなく泣き出しちゃう時があるんだけど、あれはピコの感情だったんだね」

ピコ
「そうだよ!それなのに君はいきなり朝っぱらからう◯こ投げてきたりとか…」


「あのときはすいませんでした。狂ってました」

ピコ
「もう。まあいいや。ねえさっき、音叉ヒーリング受けにいったでしょ。そのとき、君の過去世を少し書き換えたね?」


「うん。ピコが神父時代のときね。私が16歳の誕生日に、ドルイド教の神に心臓を抜かれて死んじゃうんだよね」

ピコ
「だから僕は君のアストラル体に同行して、僕の心臓を、過去世の君の、ぽっかり穴があいた部分に入れた。傷は復活し、あと僕の血を200ccくらいかな、与えた」

ピコは以前、虚弱だった私に血と心臓をくれた。それと同じことを4500年前の私にしたことになる)


「ピコが私の手から血の入った紙コップぶんどって、口移ししだしたときは噴いたよ。ブー!って」

ピコ
「笑うところじゃない!僕はあのころの君がいちばん好きだったんだからね。でも当時の君によって僕は転落したんだけどさ…はぁ(またため息)」


「その場にいた4500年前の神父ピコが、今の地底人のピコを見て「はぁ!?誰?」って顔してたね。ちょっとおもしろかったよ」

ピコ
「とにかくね、あの時代の君が、僕の手で生き返ったことが重要だ。ただいずれにしても、長生きはできないだろうけど…君、内臓がいくつかなかったからね」


「あのあとの私たちは、うまくいったのかな?」

ピコ
「わからない。でも前世のケアというのは、現世のケアより大事だから。帰宅したらまたやろう。前世ヒーリング。前世の体験が原因で、さまざまな問題が起こる。前世というのはつまり、雛形。現在の自分、未来の自分の雛形になるものだ。これをケアせずに、人類の今後の新地球行きは難しいと思う」

(2032年らへんに開始する新地球にいくには、カルマをかなり減らす必要があるといわれる)


「だったらピコの前世ケアもしにいく?ピコ地底人だけど…その直情型な性格で、やらかしたことが積み重なって、私たちの今があるんだからさ」

ピコ
「うーん。時間がかかるだろうなあ…」


「仕方ないよね。ピコも頑固だし」

ピコ
「君がさ…僕と同じ体験をすれば、僕の気持ちがわかるだろうといって…いくつか悲惨な人生を経験しただろう?君は今、そのときの怒りを浄化してる最中なんだろうけど…何度繰り返しても、完全に取り払うのは難しい。上書きするなら、回数をもっと増やさないとね。だから僕なんて…」


「100年はかかりそうだね」

ピコ
「ほんとだよ。僕は自分の感情を…扱いきれない。今でも」


「私たちの通信の答え合わせの件でお世話になってる霊能者の女性が、
「鬼は感情がそんなにない」と言ってたけど…本当なのかなって思うことがあるよ。ピコから流れてくる感情は重たいしでっかいし、今なんてすごいナーバスだし。それに…私が書く記事の語尾にまで口出してくるじゃん。漫画ではキャラクターの服が駄目とか、いうじゃん。ピコって、すごく細かいと思うんだけど」

ピコ
本来ぼくが、君に対してやるべき役割だからね。そのへんの感覚はそのまま残ってるのかもしれない」


「今の私がやれる範囲になるけど、私とピコの前世をケアし、書き換えにいってみない?個人的な内容だから、難しくないはず。地上のルールには触れないよね?」

ピコ
「大丈夫だと思うよ。やろう。でも…それより重要なことがある」

私「なに?」

ピコ
君がもう少し、愛情の器を広げて。僕のやってることを直視して。臆病をやめて。それと…」


「えーっと、自分の精神性や霊格とか、上げなきゃいけないのかな。カルマやトラウマが、人生に影響を及ぼさなくなるくらいに」

ピコ
「そう。そこ。もし君がそうなったら、君と僕のどんな過去世も、あってないようなものになる。だからできる限り…君は変性意識で…僕と一緒に、過去の記憶と経験を書き換えてケアしにいこう。そして現れ出す未来の可能性を、ひとつひとつ確認しよう。これは僕らが自分の手でやっていくことだ」

私「わかった」

ここで会話は中断。
★たまに私をメンヘラと罵るピコですが、
ピコの方が感情の浮き沈みの規模がでかいです。
私にそれが届くので、今も原稿が進まず…

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五月女夕希/野良漫画家
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