そっちへ次元移動をしてみたい!の巻
私
「さいきんちょっと考えていることがあります」
地底の夫「なに?」
私
「今更ですがあなた(地底に棲む吸血鬼)の存在が怪しく思えてきました」
地底の夫「なんでだよ!」
(ここまでコンタクトとりまくっといて…泣き笑い、という文字が浮かび上がって見える。夫側の見せてきた文字のビジョン)
私
「ほらこないだ、肉体ごとそっちの周波数側に移行しようとしてさ。無理だったでしょ。この肉体の重さに引っ張られて。頑張ったのに」
地底の夫
「君が完全なる食肉断ち、もっと音叉の使用をしてたら可能だったかもしれないんだよ」
私
「やっぱ私の肉体の周波数が低すぎることが原因だった?」
地底の夫
「もっとしっかり…いわゆるライトボディ化を決意しないと無理だろうと思ったよ。UFO乗船、瞬間移動が可能な、周波数の軽い肉体であることが求められる」
私「物質化程度じゃダメ?」
地底の夫「駄目(即答)」
(吸血鬼は肉体があるが、人間よりずっとずっと周波数が軽いのである)
私
「ああそう…えっと、つまりね、本題。神学びや音叉の師匠たちにあなたのこと話しても、そもそも吸血鬼コンタクティがどこにも見当たらないわけ。ただの(?)地底人コンタクティは結構いるけど」
地底の夫
「まあそうだろうね。だってよく考えてみて。血生臭いホラー映画やアンライスの小説を嗜んでいるくせに、同時に信仰心を持って日々、神学びをするって、なかなか同居しないよ。君のこと言ってるんだけど」
(アンライス…ニューオリンズが生んだゴシックホラー小説の金字塔)
私「わかるけど…」
地底の夫
「まあ、そこら辺にいるただの吸血鬼だったら、ホラー好きな人間に憑くぐらいはあるかもしれないけどね、宗教従事者の吸血鬼(僕)が憑くってのは…君みたいに古い家族とかじゃないと、日本ではまず有り得ないんじゃない」
(態度がとにかく尊大に見える)
私
「海外には吸血鬼っていっぱいいるでしょ?」
地底の夫
「いるよ。普通に生活してる」
私「人を殺すの?」
地底の夫
「殺してた時代もあるよ。亀の欣二銀二が4000年くらい前に吸血鬼だった頃はそういう、グロテスクな時代だった。吸血鬼の暗黒時代だよ」
私「今は違うの?」
地底の夫
「ずいぶんまえに法整備が徹底されたから、献血されたものをジュースとして…。あ、でも僕は違うよ」
(地底の夫は地上にいる家族たちの分魂からちょっとずつ吸血する家庭内完結型)
私
「ふうん。なんで日本には吸血鬼が少ないの?」
地底の夫
「日本人はもともと物理的なものを怖がらないというか…つまり、日本人は幽霊を怖がるけど、吸血鬼や狼男を怖がらないじゃないか。一般吸血鬼たちは中身が俗物だから、自分たちに意識を向けない日本にきても面白くないんだろう」
私
「俗物…すごいディスってるじゃん。そうか、そもそもあなたは吸血鬼で、肉体があるんだもんね」
地底の夫
「あるよ。君だってなんとなくわかるだろ?はっきりとは見えてなくても」
私
「わかる。空気の密度が急に濃くなるから、今来てるんだなってわかる」
地底の夫
「その密度というものが、もっとずっと、さらに濃くなったら、君たち人間界の物質や肉体になっていくんだよ」
私
「じゃあやっぱり、吸血鬼は軽いから、瞬間移動とか空飛んだりするんだ?」
地底の夫
「そうだよ。密度が薄くて、気体みたく軽いから」
私
「どうやったらそっちの世界を垣間見れる?」
地底の夫
「さっき言ったように食肉をやめて、音叉使って…あと、添加物まみれの変なもの喰わなきゃいい。川沿いの草でも喰ってれば、あっという間にライトボディ化する」
私「超難題」
地底の夫「にやり。でも君はやり遂げるんだろう、どうせ。知ってるよ」
ここで今日は中断。
地底の夫は吸血鬼なので、挙動、表情が非常に独特で、本当にアンライスの著作に出てくるような表現そのままに生きています。
彫像、置き物、微動だにしない、無機質。目だけ動かすような感じです。
夫の場合はかなり長生きになるので思考も簡素化しているし、悩みごとなども人間時代にほぼ置いてきているので、伝わってくるテレパシーにノイズがありません。
続きます。
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