吸血鬼ファミリーと地上ファミリー
私
「今日は地上の夫と一緒に仙骨治療に行きました。ピコと一緒にバビちゃんきてたね」
地底に棲む吸血鬼の夫ピコ「他にもいたけど。視えた?」
私
「お手伝いのイレイサーさんと、ちっちゃい女の子、あと男の子」
ピコ
「そうそう。あれ?なんか気づかない?僕らソウルファミリーのメインメンバーは、地上の君の家族と同じ構成なんだよ」
私「えっ…あっ、ほんとだ!」
(地上の家族…私、夫、母、娘、息子。その他亀たちやヒキガエルたち、淡水生物たち)
ピコ
「君ひとりがね、どっちの家庭でも妻なわけ。ああ腹立たしい」
(と言いつつ笑うピコ。(注)…地底と地上で私は重婚しています)
ピコ
「僕は吸血鬼だけどライトボディだから。今日の仙骨治療も耳障りよかったよ。また次回も行くよ」
私「地底で神官やってる吸血鬼だもんねえ」
(今は兼業でピコ、血族の守護や血族に創作のインスピレーションを送るお仕事をしている)
ピコ
「ところで君、さいきん霊視力が上がってきてるだろう。僕とのコンタクトが微細になってきたから」
私
「そうなんだよ。嬉しいんだけどね、夜はオバケや妖怪が視えちゃってねえ。なんとかならないのかな?気が散って仕方ないよ」
ピコ
「なんともならない。ひたすら無視しろ。彼らにも存在する権利がある」
私
「すぐ浄化!クリアリング!とかいわないのがさすが吸血鬼だね。存在する権利かぁ…」
ピコ
「きみ以前、アストラル体で某霊能者に結界のはりかた習ったろ。あれでいいからやって。めんどくさがらずに、寝室では」
(結界をはりたい対象物のまわりに、六芒星の模様が描かれた箱を張り巡らせる。一瞬でイメージする。プリントするような感覚で)
私
「あれって効果出てるのかなあ。イマイチ実感なくて…」
ピコ
「こういうものは自分のチカラを疑わずやるしかないんだ。自分を100%信じきれ」
私
「うーん、いつも脱力して生きてるような私には…あ、いや、頑張ります」
(ピコ、目をものすごく見開いてじーっと見てきていた。やれという圧!)
ピコ
「じゃあ、今から昨日の夜の話をしようじゃないか。君は僕のいうセリフを信じられないと何度も言ったね?」
私
「いやー、うん…にわかには信じられなくて…「君を迎えにきたよ!」ってやつとかね。その他にもいろいろ…ピコってさ、少女漫画とか読むの?なんか、すごくロマンチックな単語連発するから、noteに書けないんだよねえ…恥ずかしいったらありゃしないよ」
ピコ
「僕の今までの主演作には昭和の少女漫画がいくつもある。あのときの作者たちの影響もあるかもしれない」
私
「あなたの存在が私の妄想ではない、と感じる根拠がそれ。ピコと話してると、私の脳内からは絶対に出てこないようなあまーい言葉がいっぱい出てくるから…」
ピコ
「君はさぁ、けっこう…リアリストだよね。たまには演出的な言葉を発したらどうなの?サービス精神というものに欠けてると思うよ。それに加えて僕は、地上の君の夫の先祖なわけだよ…君の夫の性質を拡大すると…僕になると思わない?」
私「すごく思う」
(前しか見ない、ロマンチスト、野望いっぱいの地上の夫)
ピコ
「君の夫は現代という時代に生きているのもあって、少しばかり男性性を抑圧せざるを得なかった。それでも同世代の現代人よりは動物的本能が強いしね。まるで僕の圧縮版だよ」
私
「そうだね。じゃあピコと、もっとコンタクトがうまくできれば…夢ばかり語って、チャレンジしまくってるわりに用意周到な…そういう人間的な部分が見えてくるんだね?」
ピコ
「そうそう。最後に人間だったシュメール人のとき、ハーレムは実現したしね。お金もまあ、あったし…社会的立場も。だから、もう人間いいやって思って。それで次は地底に潜ったってのもある」
私「最低(鼻に皺を寄せる)」
ピコ「貪欲といってよ。努力もしたんだから(ふんとへの字口になる)」
私
「イライラ…あー腹たつけど…人間最後か…」
ピコ
「君はいったん、今世で人間を終えることになるけど。気分はどう?」
私
「私はねぇ…好奇心めっちゃあるから。人間をやめようとか、飽きたとか、ないんだよ。でもとりあえずこうやってピコと話してて…来世は吸血鬼やってみようって思った」
ピコ
「まあ、とりあえずきみ来世、地底人になって…一定の年齢に達したら、僕が君を吸血鬼化しに行くよ。で、100年ぐらい生きてみて…吸血鬼に飽きるようなら一旦死んで。またつぎ人間か…別の星か」
私「えーっ、私だけ⁉︎」
ピコ
「あのさ…ソウルファミリーってのは、いつも一緒なの。嫌になっても一緒なの。逃れられない。地球では物理的な問題が発生するけど、地球以外ではテレポートができるんだよ。僕をみて知ってるだろ?」
私
「うーん…まあ、呼べばいつでもきてくれるけど…」
ピコ
「きみ朝になると忘れちゃうけどさ、寝てるあいだアストラル体でしょっちゅううちに帰省してるんだからね。たとえ地底とリラの距離だとしても、北海道と九州か…東京都内三鷹市に全員集結してるか、ぐらいの差でしかないんだよ」
私「そう…なのぉ〜??(疑いの目)」
ピコ
「こないだ君、僕らソウルファミリーの古い故郷、ベガのブラーメ星に行ったろ。ピクミンみたいのしかいない星。あれがどれほどの距離だったか…たとえ地球上で人間やってても、変性意識になればどこへでもいける。まして人間以外の存在であれば、あれより鮮明に、手触りをもってトラベルできるんだからね」
ここで会話を中断。
自転車乗ってるときにコンタクトが始まると、メモするたびに自転車止めなきゃならないのでした。
ご支援いただけると幸いです。 よりよいものを創造していけるよう、取材や制作に使わせていただきます。