木村伊兵衛のエッセイ集に祖父の生きた二十代をみる
木村伊兵衛という写真家の、
「僕とライカ」というエッセイ集を読んでいる。
1953年という年の写真が多く、ぼーっと眺めているうちにある事に思い当たった。
53年といえば、1930年生まれの私の母方の祖父が23歳の時。
ちょうど今の僕と同じ年頃の時代なのである。
これまで考えもしなかったのだけど、
当たり前だが、祖父にも僕と同じ若者の時代があったわけだ。
僕に幼少期があって、今、青年であるのと同じ様に、
祖父にもそれぞれの年齢の時期があったのだ。
僕にとって祖父は生まれた時