これからの10年
こんばんは!ゆきやまのトコです。
今日は朝から気持ちの良い青空でしたね!
✳︎
今日で10年。
10年前の今日、夫は岩手県陸前高田市で被災しました。
幸い家族はみんな無事でしたが、
港のすぐ近くにあった家は3階まで浸水し、
家屋内にあったものは一切合切流され、
泥まみれになったそうです。
家の近くの丘の上から、
うわあやばいなあ、きたなあ。
と冷静にその光景を眺めていたと話していました。
そこから1週間は、
高台のお家に身を寄せさせてもらって凌いだそうです。
「3月ってまだまだ寒いんだよなあ〜。
うちの家族含め10人くらい身寄せさせてもらってさ。
ほんとお世話になったんだ。
あと、風呂入れないのがほんと最悪だった。
漫画とかゲームも全部流れたんだよなー。」
結婚前に夫の実家にご挨拶に伺った時、
近所を散歩しながらそんな話をたくさん、
聞かせてくれました。
「…こういう話ってさ、するの辛くないの?」
ひょっとして、
思い出したくないことなんじゃないだろうか。
話すと辛くなったりしないのかな。
そんな心配が頭をよぎり、思わず聞いてしまいました。
すると夫からはこんな答えが。
「人にもよると思うけど、俺は大丈夫。
それよりも、気を遣って触れられない方が嫌だな。
震災に対して関心がなくなっちゃったのかなって思ってなんかな。
興味を持ってほしいし、もっと知ってほしい。
むしろそういう気持ちの方が強い。」
その言葉を聞いてハッとさせられました。
興味を、関心を、なくしてはいけない。
それより何より、気を遣っているんじゃなくて、
私自身が、話を聞いたあと、
どんな反応をしたら良いのかわからなくて、
怖かったのかもしれない。
「じゃあ、その時ってさ…」
そこから、ぽつぽつと率直に、色んなことを聞けるようになった自分がいました。
これからの10年
最近、夫は陸前高田市で活動しているNPO法人について調べています。
「外からたくさんの人が地元のために力になってくれてるのに、被災した俺自身が何もしてないのってどうなんかなって思って。」
とのこと。
私も、これからの10年は、
もっと積極的に携われる10年にしたい。
10年前、高校生の頃は、
ボランティアで現地に行くか募金するくらいしか、
被災地のために出来ることはないと思っていました。
けれど今は違います。
本を読んで改めて、社会を変える方法はたくさんあることを知りました。
寄附だってできる、プロボノだってある、
もっと些細なことでも良い。
被災地に関心を持ち続け、
被災地の今を知り、
現地での活動を知り、
自分にできることにリンクさせて、行動する。
そんな地に足をつけたアクションを
ひとつひとつ積み重ねていきたい。
これからの10年に向けて、
今、そんなことを思っています。
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